これもなかなか面白い話がある。 僕が中学生の頃の会話だ。
「この人めちゃめちゃ可愛くね?」
「いやそうか?」
「ってかまず化粧してんだからそれくらいは当たり前だろ」
「すっぴんめっちゃブスやで。無理無理」
男子校の中学生の特徴をギュッと凝縮したような会話だ。 まず男子校内の会話から読み取れることは、「異性に求めるレベルが笑っちゃうほど高い」こと、「化粧をチートだと信じて止まない」こと、そして「すっぴんで化粧をした橋本環奈じゃない人はピンとこない」の3つだ。
基本的に今の時代、ほとんどの女子中高生は外に出て人と会う際は必ずといっていいほど化粧をする。 そんな当たり前がある。
(間違ってたらごめんなさい)
そして、この当たり前を男子が知るためには、女子同士の会話を聞いたり女子から直接化粧に関することを教えてもらう必要があって、視覚的に「すっぴんと化粧をした後はだいぶ異なるけれどそれは当たり前」という価値観を身に付けることは中高生にとってはハードルが高いように思う。
もう少し時間が経って彼女とホテルに泊まったりなんてことがあると、それこそ化粧がとれたすっぴんの彼女を見ることになるだろうから、その時には明確にこの当たり前が理解するんだろうけど、だけどそれくらいの常識は世の男子全員が把握しておくべきで、まずは手始めに、男子校に通う男たちに化粧に対する理解がどれほど欠如しているかを気付かせてあげようと考えた。
とりあえず化粧のことは置いておいても、何が言いたいかといえば「中学1年生、下手したら12歳から18歳まで同じ男で溢れかえった空間で過ごす僕ら男子校の人間には、化粧に限らずいろんな点で偏りがある」ということだ。