男子校生が別れる経緯

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「俺今イイ感じなんだよね!!」という自慢話はよく聞くものの、男子校内で「○○と別れた」という失っちゃいましたパターンの話を聞く機会は案外少ないように思う。

 10人と付き合ったことがあって、その上での「直近の人と別れた」だったら人に話したりネタにする気力があるかもしれないけれど、「2人目の彼女と別れた」となるとやはり人に話す気にはなりずらいのかもしれない。

 友達となのか知り合いとなのか他人なのか分からないけれど、おそらく異性と過去の残念な話とかマイナスな出来事について話す機会が少ないんじゃないかという考えから、男子校の高校生たちはいかにしてせっかく縮めた距離を見事にもとに戻してきたのか、むしろもっと外に跳ね返してしまったのかについて具体例を見ていこう。 まず全体的に見て多かったのは「実際にオフラインで会えないから」だった。

遠距離で会えなくなったとか向こうが転校しちゃってそれきりだったりSNSの上やLINEでは頻繁にカップルらしく話しても実際になかなか会わずそのまますっと別れた、などがあり、どうやら男女ともになのか「実際に会ってデートなり一緒に近くにいる」ということが叶わないとなった途端に「好きな気持ちがひっくり返ったわけでもなく、うっすらと消えていった」というケースが多いのかもしれないなと感じた。

実際に会っていない間、コミュニケーションを取ろうと思ったら電話がチャットをする必要があって、でも電話は昼間から家族の前でするわけにもいかないし、チャットは気軽だけどいつでも自分の好きなタイミングで返信ができちゃうから場合によってはどんどん互いの返信速度が遅くなって「続かないんじゃないか」という不安要素が大きくなってくるのかな。 やっぱり時間を決めて定期的に夜電話をするのが一番確実な気がする。 お互いに好意を抱いているうちは電話することをためらう必要もないから滑り出しはスムーズだろうし、物理的な距離を耳元まで縮められる電話のすごさって結構あると思うんですよね。

次彼女ができた時には最初に毎夜電話をしようと約束しようと思いますわ。ここまで目を通して「なんと知的で企画力と行動力がある方なんでしょう!さらには文章力まであるなんて」と思っていただけた方はぜひこの本の最後のぺージと僕のブログにSNSのリンクを貼っているのでぜひ気軽に連絡をよろしくお願いいたします。

そして次に多かったのが「自然消滅や飽き」。

男子校の男子にとって彼女がいることは大きな要素で、それはできれば長期的に続いてほしいものだと考えるのが自然だ。

したがってこの2つは本質的な理由ではなく、「どちらかに次の恋が訪れた」というのが本当のところであろう。

長い間付き合うことで魅力が魅力として感じられなくなることに重なり、どちらかに次の恋が訪れて、その恋がそれまでの恋を終わらせにかかる。

残酷に思えるけれど、でも元はと言えば「恋人」という席を埋めるために始まった付き合いだったりするから仕方がないのかもしれないね。

相手を幸せにすることを意識せず、自分の欲を満たすために付き合い続ける姿勢ではほとんどの場合長続きはしない。それが成立するのは、本当にお互いの歯車が綺麗に噛み合った時だけだ。相手が求めているものを自分が持って、自分の求めたものが相手にあった場合のみ、安定した幸せが保たれるんだと思う。

僕の毎夜電話する相手を募集中です。 他には、もともと好きじゃなかったり、付き合っているうちに相手の嫌なところが見えてきて魅力を感じなくなったりといった理由が書かれていた。 確かにどれもそれらしい別れ方だ。ここだけ切り抜けば男子校でもしっかりめに恋愛らしい恋愛ができるんじゃないかとまで思えてくる。 ただ1つ、気付いてほしいポイントがある。

どれも「俺が○○と思って」か「お互いにとって○○」など、あくまで「向こうから振られた」という答え方は誰一人としていないのだ。 これは男子校に限った話じゃないのかもしれないが、彼らはプライドが変に高いので「振られてしまった」という解釈の仕方を極端に嫌うのかもしれない。 もし今これを読んでいるあなたが男子校の男子と付き合っているなら、別れたい時は一度嫌なことをして相手から振らせてあげるのが得策かもしれない。

「あくまで俺が振った」「彼女のことを想ってお互いのためだと別れた」といったことだけを言い続けたい生き物なのだ。

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