SNSは現代の高校生の魔法の杖

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSはもはや若者にとっては必需品で、アカウントを持っていないと致命傷になり兼ねない。 しくみを活かそうと思えば「出会い系アプリ」として使えそうでもあるInstagram。当然異性をフォローしてメッセージを送る人も少なくない。でも「男子校」という単位で共通して言えることかというと決してそうではないだろう。 他の章で「Instagramは学年全体の大きなグループラインような役割を果たしている」ということを書いたのだが、グループラインの中に学校と関係のない人を追加することがないように、Instagramで自分の投稿やストーリーが見られたり会ったことのない人のことを知ったりといったことを望まない人が多いし、もしお互いに興味があったとしても「ここは出会いを求めている人たちの場所ですよ」という看板がないところでフォローリクエストを送ったりストーリーにリアクションをしたりすることのハードルは決して低くないのだ。

これはきっと学校ごとに変わってくるんだと思うが、僕の学校ではInstagramアカウントを非公開にする当たり前がある。 だから友達とSNS上で繋がるためには、まず一番最初にフォローリクエストをどちかが送る必要があって、これが男女の間で意識の差を生んでるんじゃないかと個人的には思っている。

 というのも、男同士であればなんの遠慮も配慮もなしにリクエストボタンを押せるし押してもらえれるけれど、異性となると急に指が動かなくなる。 事実、私村木瞬はこれまでInstagram上で異性にフォローリクエストをしたことが本当に1度もない。それくらいのチキンだからオフラインになったらもうどうしようもないのかもしれない。

ただ、やっぱり向こうの顔が見えないし、そもそもいつどこで誰とそのリクエストが来ていることに気付くのか、その組み合わせが無限にあるからこそ「もし○○になったら」みたいな、何かアクションを起こそうとしたときに本能的に浮かんでしまう最悪の展開がそうさせているのかもしれない。 フォローリクエストのしくみを告白の超軽量版みたいなものと解釈するのもちょっと違って、というのも「だいたいフォローがきたら承認してこっちもフォローリクエストを返す」というこの一連の流れが定跡になっていて、「する」「しない」が人や場合によって大きく変わってくるようなものじゃないのだ。 でもフォローリクエストを送ることに結構なドキドキを覚えるのは、おそらくそれが自分本位でスタートしてしまうからだ。

「すでに知り合っている人たちと繋がる」ことがInstagramをやることの目的であって「知らない人とたくさん繋がって出会いを増やす」というモチベーションがないから、少なくとも中高生の間ではSNSが新たな出会いの場であるという認識が生まれないというわけ。 まとめると「一度オフラインで会ったことがある」もしくは「会おうと思えば会える距離にいる」という要素が必ず必要で、そのためには塾だったり文化祭、何かしらのイベントで知り合うことが大切になる。

オンラインについての個人的な見方だけれど、オフラインとオンライン、どちらの方が恋愛をする上で大事かと言うと明らかにオンラインなんだと思う。 理由は簡単で、オンライン上では一度繋がってしまえばそれ以降の時間がすべて共有されてしまうからだ。

Instagramのアカウントを持つことは、オンラインという場所にもう1つ自分を設置する作業だ。

それも「自分の何倍も魅力のある自分」をだ。 アイコンには最も盛れた写真を設定することができるし、投稿だって自分で取捨選択ができるのだから「相手に見てほしい部分」だけを前に出して「見られたくない・知られたくない部分」をきれいさっぱり隠すことができる。ストーリーも同様だ。

オンラインの方がお互いが繋がっている時間が長い上、「いいとこ取りをした現実よりもはるかに素敵な自分」同士でメッセージを送り合ったりするから恋愛の観点から見るとオフラインよりはるかに重要性が高いことが言えるのではないだろうか。 オフラインよりもオンラインでの印象操作に力を入れて(鏡に映る自分の肌が荒れているのであれば、皮膚科に足を運んで薬を処方してもらうのも大事だが、その前に加工カメラの「美肌」の数値を最大にセットしておくべきだ、みたいなことかな笑)、オンライン上でチャンスを感じた時に瞬時にオフラインの自分をオンライン上の自分に近づける努力(ここが皮膚科に行く段階)をするのがリア充度をアップさせる最善のスタンスなのでないだろうか。

テクニックに関しては、ストーリーでチャンスがあればナチュラルにリアクションをしてDMに持っていくというのが最近のトレンドなんじゃないかと。

だからそれを考慮した上で、ストーリーでは恋愛に関することしか書かない人がいたりとまぁSNSは人によっては誰かと恋愛的な意味で繋がることを目的に使っているツールとも言えるだろう。 いずれにしろInstagramはリア充を目指すなら始めない手はなくて、その中でいろんな成功パターンだったりやらかしたことなんかが出てくるというわけだ。

これまで、オンラインはオンラインで、オフラインはオフラインで完全に分断された出会い方をイメージされるかもしれないが、実はオンラインでの出会いというのは正確にいうと「オフラインとオンラインのトレードオフ」であることをご存知だろうか。

僕もこれはSNSに疎いので体験したことがなかったんですが、ここまで読み進めて「オンラインが距離を縮めやすいのは分かったけど、そもそもどんな人とどんな繋がり方をしてるの?」という疑問を抱いた人は少なくないはず。僕もその1人でした。

そしてSNSで異性と繋がった経験のある友達たちに話を聞いてみると、共通した繋がり方をしていることが分かりました。

確かに言われてみればそうなんだけども、Instagramでは「何かしらの共通点がある人」と、Twitterでは「ほぼ接点がない人」と繋がっていたんです。

具体例を挙げると、男子校で一番多いのは「小学校の友達と地元の中学校で一緒だった女の子とInstagram繋がるパターン」ですね。これの面白いところは「小学校の友達」と「男子校のその人」と「小学校の友達と中学校が一緒だった女の子」の3人で住んでいるところが「地元」で完結しているってことです。

何が言いたいかというと「男子校のその人」と「小学校の友達と中学校が一緒だった女の子」はお互い面識がなくても物理的な距離は近いので、SNS上で繋がってチャットで会話を進めてしまえば「明日あそこの公園で会おうよ」みたいなことが出来ちゃうって話。

似たような例として「学校は同じなんだけど、学年が違ったせいで面識がなかった人とSNSで仲良くなって学校でも話すようになったパターン」があって、こうやってみるとSNSって世界中の人と繋がれるすごいツールだけど、実際に繋がるのはオフラインでも会おうと思えば会えるような、これまでに何度かすれ違ったことがあるような人だけだったりして、地域ごとの交流を深めるツールなのかもしれないっていう気付きが産まれて面白いですよね。

オフラインで面識のない人と繋がるってなったらそれこそ「現実にありそうな妄想シチュエーション」で挙がってたようなことが必要になってくるけども、そこにオンラインっていうまた別の場所に行くとそこではいろんなナチュラルな出会いができて、そこでの繋がりをそのままに、せーのでオフラインに戻ってくればなんのハードルも違和感も感じないまま、一緒に映画を観たりご飯を食べたりできてしまう。SNSのすごいところってそこなのかもしれません。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

「Webサイトって何すればいいの?」SOSOにご連絡ください!

SOSOでは、新規事業を始めたり会社を設立されて「ホームページ作らなきゃ」「Webサイトってどうするんだ?」という方に、ベストな選択を提案しています。

今の時代、SOSOを含めWebサイトをつくる方法は無限にあります。

誰がどうやってどれくらいのコストと時間でWebサイトをつくるべきなのか、事業内容やWebサイトを設ける目的などからコンサルティングしておりますのでぜひHPをチェックしてください!


HPへ飛ぶ