男子校生だって恋愛がしたい

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「人生のターニングポイントは?」 ​

 ​​「都内の男子校でずっと全国を目指していたけれど、直前で脚を怪我してしまい、『スポーツ選手になる』という夢を失った時です。それから僕は大学受験をして経営者になりました。」 ​​

そうやって答えるのが一番美しいし、聞いている側の「こう答えてほしい」に最も寄り添った回答だと思う。 ​​ただ、これは少々事実と異なる可能性がある。 ​​本人が嘘をついているわけではない。長い時間を経て忘れてしまっているのだ。

​​​​この人の人生における一番のターニングポイントは間違いなく脚を怪我した時ではなく「男子校に入学することが決まった瞬間」だ。 ​​​断言できる。

 ​​​中高6年もの間「女子」という存在がまるごと抜け落ちた日常生活を送ったのだ。 ​​異常事態もいいところだ。 ​​​そしてもっとも残酷なのは、この異常事態をいつしか「日常」として過ごす耐性が付いてしまったということ。

 ​​​​「学生服着てるわけだし、きっと彼女とかそのうちできるんだよね」

 ​​「できるわけないじゃん。男子校ってそういう場所やろ」 ​​

「いやでも」

​​「諦めろって。もともと男子校に通おうって決めたのお前だろ」

 ​​「…」

 ​​​​まるで世界から女子がいなくなってしまったかのような生活を送るはめになったのは、日本中の女子から嫌われるようなことをしたわけでもなければ自分から意識して距離を置き続けたからでもない。

 ​​​​いつの間にか、そんな未来を自分で選んでいた。 ​​ただそれだけ。 ​​​​小学校の頃の「マジ女子ウザくねー!」のノリで中学受験をして、男子校を汗水流して一生懸命に自分の足で目指したのだ。

​​​男子校の高校生は、いわば「ルアーに騙されて必死で食らいついた挙句すんなり引き上げられた魚」だ。 ​​反対に、ルアーに引っかかった魚を例えるなら「男子校に通う高校生」と答えるのがピッタリだ。 ​​​​そんな食べ物の見分けもつかない頭の悪い男子校の高校生たちは、入学して早々「あれー、もしかしてこれ、この先ずっと彼女できないのかな」と気付き始めるのだが、一体彼らはその大きな絶望といかに向き合っているのか。 ​​​異性に対してどんな価値観で、どんな感覚で毎日を過ごしているのかを明らかにすることは、きっと何か大きなムーブメントを起こすんじゃないか。 ​​​​そんな気付きから、今回『男子校の恋愛観』を執筆しようと筆を取ることに決めた。 ​​​​

「女子」の「じょ」の字もない5年間を過ごした結果、回りに回って「現状分析をして自分を落ち着かせる」という行動に至った、ほんとに可哀想な僕をどうか慰めてやってください。 ​​​​

「なんてバカでみじめなことでしょう!まだうちの子高校生ですよ!!そんな辛い思いを背負わせないでください先生!!」 ​​

「お母さん。この学校を選んだのは、紛れもないお宅の息子さん自身ですよ?」

​​「そ、そうね…。大学進学まで長い我慢の時間になりそうね」

 ​​​​みたいな。 ​​​でも僕は知ってるんです。 ​​同じ悩み、苦しみをともに分かち合える男子校の中高生が、まだ日本にたくさんいるんだということ。

そして、彼らには大きな強みがあることを。

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