今回この本を執筆するにあたって、事前に「男子校 特徴」というワードでGoogle検索をかけてみた。そしてかなりの記事で書かれていたことだったし実際もそうなのだが、男子校内での会話はリアルにほとんどが誰かの笑いを誘うためのものでしかない。 そしてなぜだか、男子校の男子たちは、共学に通う男子よりも自分たちの方が面白いと思い込んでいる。
「男子校出身の男性の特徴19個とそんな男性のメリットと注意点とは?」
https://joshi-kon.com/archives/5398
男子校で行われる日常会話は、ほぼコントと一緒なのだそうです。
また、男性はプライドが高いということもあり、相手を笑わせるのに思考錯誤するため、自然と笑いのセンスに磨きがかかるようです。
日常的に異性がすぐ隣の席にいるという当たり前がある共学の友人数人に話を聞いてみたところ、共学の学校では笑いが起こるような会話はあるものの、すべてがそうであるとは到底言えないという結論だった。 きっとこれは「異性の目」がすべてを決定していると思っていて、それが見事に取り除かれた男子校という異質環境では、男子たちの欲望すべてが会話の中に放出されとどまることを知らない。
でもだからと言って共学の男子が男子校の男子に比べて真面目気質であるとも言えない。
共学の場合であったとしても男子間ではしっかりネタで笑いを誘う会話が盛り込まれるみたいだし、シラけても雰囲気を保ってくれるような明るい性格の女の子の前ではある程度ボケツッコミがあったりするそうだ。
ただ、そのネタは程々に「女子の目」があっても大丈夫な内容である必要があって、男子校のように何でもポンポン発言していいような動物園状態とはまた別の、制約の中で笑いを取りにいって気になっている異性に自分をアピールするのがセオリーなのだろう。
もちろん人によるけれど、共学にいる男子も本当は笑いを取りにいきたいのだ。変なことを突発的に口にしたいのだ。ただ、異性の目があることでその欲望は抑えられて行き場をなくしてしまっているのだ。 つまりここに関しては男子校の男子も共学の男子も本質的には変わらないはずで、明確にアウトプットする場数が異なった結果、「男子校に通う俺らはきっと共学の奴らよりも面白いし周りの人間を楽しませることができる」という考えに至るのだ。
では実際どうなのか。 友人たちに話を聞いていく中で「新たな側面」が見つかった。 「そもそも男子校と共学校で、ツボの場所が違うんじゃね?」ということだ。
本当にその通りだと思う。 「男子校でウケは良いんだろうけど共学ウケはハマらないと思う」という回答があって的確だなぁと。
個人的に考えてみて、直接的に関係があるかは分からないが、男子校は偏差値が高かったりレベルの高い大学を目指すモチベーションの高い人が多い。 すると、結果的に「授業の中で面白味がある単語」をひねって笑いを誘うケースがかなり多くなって、それが共学にはないツボを作っているんだと思う。
例えば、古典の授業で「なり」という助動詞を学んだ時に、「我、村木瞬なり」みたいなことを突発的に言って笑いが起きるみたいな感じですね。 全然面白くなかったけど見逃してください。笑
男子校の校内ではこんな雰囲気のネタがあちこちで飛び交っていて、それが男子校の中では温かく受け入れられ、共学では全く通用しないということが実際のところなんだと思う。
ただ「女子の目に支配されず、身を削って笑いを取りにいってるんだから面白いに決まってるだろ」「女子の尻に敷かれてる共学の男子は絶対に面白くない」など、「男子校の俺らは共学の人間より遥かに面白いでしょ」という考えの人もたっくさんいたことも付け加えておきたい。