『男子校の恋愛観』Student's view on love in Boy's school

花より団子、団子より女子

プロローグ

「人生のターニングポイントは?」

「都内の男子校でずっと全国を目指していたけれど、直前で脚を怪我してしまい、『スポーツ選手になる』という夢を失った時です。それから僕は大学受験をして経営者になりました。」

そうやって答えるのが一番美しいし、聞いている側の「こう答えてほしい」に最も寄り添った回答だと思う。 ただ、これは少々事実と異なる可能性がある。 本人が嘘をついているわけではない。長い時間を経て忘れてしまっているのだ。

この人の人生における一番のターニングポイントは間違いなく脚を怪我した時ではなく「男子校に入学することが決まった瞬間」だ。 断言できる。
中高6年もの間「女子」という存在がまるごと抜け落ちた日常生活を送ったのだ。 異常事態もいいところだ。 そしてもっとも残酷なのは、この異常事態をいつしか「日常」として過ごす耐性が付いてしまったということ。

「学生服着てるわけだし、きっと彼女とかそのうちできるんだよね」
「できるわけないじゃん。男子校ってそういう場所やろ」
「いやでも」
「諦めろって。もともと男子校に通おうって決めたのお前だろ」
「…」

まるで世界から女子がいなくなってしまったかのような生活を送るはめになったのは、日本中の女子から嫌われるようなことをしたわけでもなければ自分から意識して距離を置き続けたからでもない。

いつの間にか、そんな未来を自分で選んでいた。 ただそれだけ。 小学校の頃の「マジ女子ウザくねー!」のノリで中学受験をして、男子校を汗水流して一生懸命に自分の足で目指したのだ。

男子校の高校生は、いわば「ルアーに騙されて必死で食らいついた挙句すんなり引き上げられた魚」だ。 反対に、ルアーに引っかかった魚を例えるなら「男子校に通う高校生」と答えるのがピッタリだ。 そんな食べ物の見分けもつかない頭の悪い男子校の高校生たちは、入学して早々「あれー、もしかしてこれ、この先ずっと彼女できないのかな」と気付き始めるのだが、一体彼らはその大きな絶望といかに向き合っているのか。 異性に対してどんな価値観で、どんな感覚で毎日を過ごしているのかを明らかにすることは、きっと何か大きなムーブメントを起こすんじゃないか。 そんな気付きから、今回『男子校の恋愛観』を執筆しようと筆を取ることに決めた。

「女子」の「じょ」の字もない5年間を過ごした結果、回りに回って「現状分析をして自分を落ち着かせる」という行動に至った、ほんとに可哀想な僕をどうか慰めてやってください。

「なんてバカでみじめなことでしょう!まだうちの子高校生ですよ!!そんな辛い思いを背負わせないでください先生!!」
「お母さん。この学校を選んだのは、紛れもないお宅の息子さん自身ですよ?」
「そ、そうね…。大学進学まで長い我慢の時間になりそうね」

みたいな。 でも僕は知ってるんです。 同じ悩み、苦しみをともに分かち合える男子校の中高生が、まだ日本にたくさんいるんだということ。

そして、彼らには大きな強みがあることを。

男子校生の感性

男子校の彼らはとんでもなくピュアな感性を持っています。

「男子校出身の男性の特徴19個とそんな男性のメリットと注意点とは?」
https://joshi-kon.com/archives/5398
「女性は傷つけると壊れてしまうもの」とか「パジャマはふわふわのハート模様」だと思っている人もいます。
また、漫画やドラマに出てくるヒロインに憧れている場合は、女性に対する概念がピュアそのもの。
ある意味、女性に対する理想も高いです。
それに、一瞬これだけピュアだと「期待に応えられなさそう」とか「現実を知ってがっかりされたらどうしよう」と思ってしまうかもしれませんが、ご安心を。
ピュアな感性を兼ね備えている分、実はレディファーストで彼女を最優先してくれるといったメリットがあるため、とても素敵な特徴なのです。

これは僕が保証する。可愛い系の男子が好きな女子にはもってこいな人種だと思う。

ただ、1つだけ注意点があるので指摘しておきたい。

もし今あなたが男子校に通っている男の子と仲良くしていて、少しずつ好意を寄せ始めていたとしたら、まずは相手が過去に彼女を盛った経験があるかどうかを把握しておくべきだ。

というのは、男子校の人間は一度「彼女ができた」という経験をしてしまうと、場合によっては調子に乗って極端なナルシスト気質になったり異性との関係を多く持とうとする可能性があるからだ。

僕含め彼らは一番最初の彼女を作るステップでかなり苦労するので(理由は考えるまでもないよね)だいたいは心配する必要がないけれど、今回の調査で判明したように、一部外れ値というか変に女遊びしている輩がいるのも実情で、だからそこはチェックを入れることが大切だと言える。

いずれにしろほとんどが異性との関わりに常に前傾姿勢で、なおその傾き方が傾き過ぎて時々コケてしまうようなピュアな感性を持っていることは間違いない。

この本を通じて男子校の男子がどんな生態なのかをざっくり把握して、今後の恋愛に活かしてもらえたら幸いです。

ピュアな僕が書きました。ぜひ読んでください。

共学のヤツよりは面白い

今回この本を執筆するにあたって、事前に「男子校 特徴」というワードでGoogle検索をかけてみた。そしてかなりの記事で書かれていたことだったし実際もそうなのだが、男子校内での会話はリアルにほとんどが誰かの笑いを誘うためのものでしかない。 そしてなぜだか、男子校の男子たちは、共学に通う男子よりも自分たちの方が面白いと思い込んでいる。

「男子校出身の男性の特徴19個とそんな男性のメリットと注意点とは?」
https://joshi-kon.com/archives/5398
男子校で行われる日常会話は、ほぼコントと一緒なのだそうです。
また、男性はプライドが高いということもあり、相手を笑わせるのに思考錯誤するため、自然と笑いのセンスに磨きがかかるようです。

日常的に異性がすぐ隣の席にいるという当たり前がある共学の友人数人に話を聞いてみたところ、共学の学校では笑いが起こるような会話はあるものの、すべてがそうであるとは到底言えないという結論だった。 きっとこれは「異性の目」がすべてを決定していると思っていて、それが見事に取り除かれた男子校という異質環境では、男子たちの欲望すべてが会話の中に放出されとどまることを知らない。

でもだからと言って共学の男子が男子校の男子に比べて真面目気質であるとも言えない。

共学の場合であったとしても男子間ではしっかりネタで笑いを誘う会話が盛り込まれるみたいだし、シラけても雰囲気を保ってくれるような明るい性格の女の子の前ではある程度ボケツッコミがあったりするそうだ。

ただ、そのネタは程々に「女子の目」があっても大丈夫な内容である必要があって、男子校のように何でもポンポン発言していいような動物園状態とはまた別の、制約の中で笑いを取りにいって気になっている異性に自分をアピールするのがセオリーなのだろう。

もちろん人によるけれど、共学にいる男子も本当は笑いを取りにいきたいのだ。変なことを突発的に口にしたいのだ。ただ、異性の目があることでその欲望は抑えられて行き場をなくしてしまっているのだ。 つまりここに関しては男子校の男子も共学の男子も本質的には変わらないはずで、明確にアウトプットする場数が異なった結果、「男子校に通う俺らはきっと共学の奴らよりも面白いし周りの人間を楽しませることができる」という考えに至るのだ。

では実際どうなのか。 友人たちに話を聞いていく中で「新たな側面」が見つかった。 「そもそも男子校と共学校で、ツボの場所が違うんじゃね?」ということだ。

本当にその通りだと思う。 「男子校でウケは良いんだろうけど共学ウケはハマらないと思う」という回答があって的確だなぁと。

個人的に考えてみて、直接的に関係があるかは分からないが、男子校は偏差値が高かったりレベルの高い大学を目指すモチベーションの高い人が多い。 すると、結果的に「授業の中で面白味がある単語」をひねって笑いを誘うケースがかなり多くなって、それが共学にはないツボを作っているんだと思う。

例えば、古典の授業で「なり」という助動詞を学んだ時に、「我、村木瞬なり」みたいなことを突発的に言って笑いが起きるみたいな感じですね。 全然面白くなかったけど見逃してください。笑

男子校の校内ではこんな雰囲気のネタがあちこちで飛び交っていて、それが男子校の中では温かく受け入れられ、共学では全く通用しないということが実際のところなんだと思う。

ただ「女子の目に支配されず、身を削って笑いを取りにいってるんだから面白いに決まってるだろ」「女子の尻に敷かれてる共学の男子は絶対に面白くない」など、「男子校の俺らは共学の人間より遥かに面白いでしょ」という考えの人もたっくさんいたことも付け加えておきたい。

男女のあり方

これは記事でもあったことだが、男子校の高校生は不思議と「昔の男女の在り方」みたいなものをそのまま今日の常識だと認識しているケースが多い。

「男子校出身者「大学で女性との接し方がわからない」トホホな失敗例」 https://www.moneypost.jp/531681
男だけの世界で暮らしていたせいか、どうしても古典的な“男らしさ”“女らしさ”にこだわってしまいがちで、『女のくせに』『男がやることじゃない』など、それが態度ににじみ出るケースもあります。頭では男女平等と理解していても、周りに女性が1人もいなかったから仕方のない部分もあるのかもしれませんが……」

何を言ってるかというと、「男子は常に女子を守る側」みたいな考え方を、かなりガッチリめに固めて行動する習性があるということだ。

今の例をとっても、おそらく今の時代は「かわいい系男子」とか「草食系男子」といったポジショニングをとってうまくいくようなケースが多い一方で、男子校の高校生たちは9割型「クール系男子」「肉食系男子」みたいなロールモデルを目指して見事に自爆する。

せっかく文化祭を楽しもうと足を運んでくれた異性に、ここぞとばかりに肉食系な面影をちらつかせようと努力してナンパし、結果的に次の一手が打てず、怖気づいて男女ともに会話が弾まずにギクシャクした雰囲気のまま終了時刻を迎えるというケースなどがそうだ。

理想の男子像とは

世の男子たちは常に多くの異性に気に入られようと努力する。 とくに共学に通う男子たちはその意識が正しい方向に向きやすいのだろうけど、一方の男子校の彼らはというと異性のニーズを全く理解していないと思われがちに感じる。

「男子校出身の男性の特徴19個とそんな男性のメリットと注意点とは?」
https://joshi-kon.com/archives/5398
男子校出身の男性はその文字通り、周りが男性だらけの環境が長かったので女心というものは皆無に近いのです。
ただ、すぐにコロコロと変わってしまう複雑な女心がわからない分、極端に優しくしてくれたり、もしくは極端に冷たくする場合があります。

でも、調査をする中で「あれ、意外と男子校の彼らも頑張ってモテようとしているっぽいぞ」と感じることが多かったのでしっかり実態をシェアしておこうと思う。

まず、筋トレをしている人が多い。笑これはもう男子校特有なのかどうなのか分からないけど。

みんな筋トレ。 自分磨き=筋トレってことなんでしょう。 でも案外間違ってないのかもしれない。

僕の学校に限定すると、実は密かに「筋トレ部」なるものがあったりする。 正式な部活ではないものの、昼休みに教室を出て外で筋トレをする組織が存在するのだ。

彼らが何をモチベーションに筋トレを続けているのか分からないが、おそらく一度ハマると抜け出せなくなる中毒性があるのだろう。

体はガッシリしてきて努力が目に見える形で反映されるし、しかも体がムキムキだと異性からのウケも良い! 途中で中断する理由の方が少ないのかもしれない。

ただ、ここで僕には1つ疑問符が残った。

「そもそも高校生というセグメントの中で筋肉があることってそんなにアドバンテージなの?」
(最近カタカナ言葉を使うのにハマってるんです。小池都知事の影響かもしれないです)

仕方がないので数少ない女友達たちに「筋トレしてる高校生の男子ってどうなん?」という問いを投げてみたところ「細マッチョなら良いけどムッキムキなのは嫌」「筋肉とかってよりスリムな方がいい」「ふーんってなって終わり」などが多かった。

「筋トレするのもいいけど一線を越えた途端にイメージが悪くなる」という結論だ。

男子高校生の筋トレとなるとたかが知れてるからそこまで心配する必要はないものの、「バッキバキのムッキムキやで」という人は努力をしながらイメージを指数関数的に悪くしている可能性が高いから一番損していると言えるかもしれない。

そういう意味では運動部の彼らはいろんなモテる要素を自然に作れるという点で優秀だ。 スポーツ男子だし、ちょうどいい具合に体も鍛えられる。(帰宅部でバリバリにモテる人だってたくさんいて、そこには「スポーツできそう」だったり「頭良さそう」という「実際とは関係のない『イメージ』」が関係しているのかもしれない)
自分磨きを目的に運動部に所属するというのはいいチョイスかも!

他に外見に関しては「ハンドクリームをしっかり塗ってデートに行く」や「目を通常より開くようにしている」などが上った。

男子ってやっぱ可愛らしいですね。 母性が強い女子と男子校の男子は相性がいいのかもしれない。笑

また「デートプランはガチガチに固める」「不安にさせないようにしっかりしておく」など中身の部分まで気を配れている人もいて、まとめると「時に『あれれ?』という行動を起こしてしまうこともありながら、それでも男子校の彼らは彼らなりの自分磨きだったり配慮をすることができている」ということになるだろうか。

男子校の男子たちは何にも考えず暴走し続ける人と一切踏み込んでこない石像のような人の二極化だという考えを持たれがちな僕らだが、案外しっかりしてるんだよ、ということが伝われば嬉しいです。

モテる男子像とは

男子校の高校生たちは、異性からモテようとしたらどういった内面を持つことが大切だと考えているのか。

ここは本来共学の男子高校生たちと比較すると面白くなってくると思うのだが、女子の方々には「まぁねーー間違ってはないよね」や「それは関係ないw」など面白がってもらえたらと思います。

まず一番多かったのが「優しい」というポイント。これはかなり正しいんじゃないだろうか。僕も自信があります。 そして「相手の変化に気付けたりさり気なく褒められる」や「コミュニケーション能力が高く、相手の気持ちを理解できる」こと、「思わせぶりを頻繁にする」ことが大事だという意見もありましたね。

他にも、物事の両立ができたり雰囲気がなんとなくイケメンな人はモテるという意見があった。確かにそうかもしれない。

「なんかあいつモテるんだよなーー」みたいな。そこに男子の思っている女子のニーズと、実際の女子のニーズの違いがあったりするのかなぁ。 まとめると「相手を気遣えて、自身のマネジメントがしっかりしている」ことが大切らしいというのが大衆の考えだろう。 でもここで1つ問題が生じる。

自分自身の生活管理などはどこにいても変わらず大切なことでそこに異論はないのだが、男子校の彼らには、気遣おうと決心したところで肝心な気遣える相手がいないのだ。

「男子校では養えないコミュニケーション能力」という回答もあったが、本当にその通りだ。 「こうできるようになるべきだ」ということが分かっていて、正しく理解していたとしても、自分をそうしてあげるにはアウトプットの機会が必ずなくてはならない。 それが欠如した男子校という環境で6年間を過ごした彼らは、大学に進学してようやくスタート地点に立つのだ。 男子校出身の学生が異性との交流で躓くのはここが原因だろう。

ただ、だからといって打開策があるかと言われれば「じゃあ男子校やめて転校できる共学に入れ」と言われて終わってしまう。 そう、つまり男子校の彼らはどうしようもない自らのなくならない課題と向き合い続けているのだ。決して何も意識せずノコノコと生活しているわけではなく、しっかり「本当はこうありたい」という姿は頭に浮かんでいていながらも同時にアウトプットの機会に恵まれず苦労している。それが男子校の高校生だ。

男子校を選択した理由もそうだが、男子校の彼ら自身の考え方だったり物事の捉え方は、そこまで外の世界と離れてはいなかったのだ。 ただ一枚、男子校という壁が邪魔をしてどうしようもなく叫んでいる。それが現実なのだ。 分かってもらえただろうか。 男子校の彼らが無知なのではない。 環境が外の世界にそう見せかけていたのだ。

まわりから誤った認識をされて苦労することもあれば得をすることもある。 例えば僕の場合、最初に会った時にメガネをかけていたせいであとから「数学が得意そうなインテリ系」と思われていたことが分かったり、反対にスポーツ系の男子だと思われていた上に起業とか意識高い系の側面が上乗せされて「200点満点です!」と言わんばかりの評価をしてもらえたことがあったりもする。

今の例もそうだが、実際と異なるイメージが作られてしまうことの主な原因は外見だと思う。 本当に一例に過ぎないけれどメガネをかけているのとかけていないのとでは大きく印象が変わってくると思う。

僕は中学受験の影響で目がそこそこ悪くて、でもメガネをかけるのは学校の授業でホワイトボードをみなきゃいけない時に限定している。起業に興味があるから結果的に意識高い系のコミュニティに混ざるようになって、いつのまにかイベントに足を運ぶようになっていたのだが、その時もメガネは意地でもかけないと決めている。 一番最初の「村木瞬です」にメガネがくっついていると邪魔ってだけだけど、でもよく言われるようにアイドルとか人気の俳優さんたちでメガネをかけてる人っていないよね。だからメガネをかけている時間は最低限に抑えて、なんならコンタクトでその時間まで置き換えちゃおうなんて思ってます。

そういえばカラコンってあるじゃないですか。 あれがどういうものなのか男子校の僕は把握できていないのですが、色だけじゃなく黒目のサイズまで変えられるって知ってすごい驚いたのを覚えています。 よく調べたらいろんな自分と年の近いインフルエンサーの人たちはみんなカラコンを入れていて、「こんなに印象変わるんだったら輪郭がきれいな人はすぐモテちゃうじゃん」と思ったのですが実際はどうなんでしょうか。

お化粧してカラコンを入れて加工アプリで撮ってしまえば、誰でも結構な領域に到達すると思うんですがそういうわけではないのかな。 いろんな商品が流通するようになって、新しい常識が生まれて。どんどんなりたい自分をつくりやすくなるのはすごく素敵なことだなって化粧もカラコンもしたことがない男子高校生は密かに思っております。

女子が男子にしてほしいこと

男なら基本的には女の子に好かれたい生き物だ。 「好き」「嫌い」の前に「知っている」状態をつくることが一番最初のステップで、それを飛ばしていきなり「好かれるように」「嫌われないように」行動してしまうケースが案外男子高校生には多いように思う。だから相手に引かれてしまうし行き場をなくすし、そもそもお互いをそこまで知らない段階から変に嫌われないかな、なんて心配していたら「キモ」と思われそうだ。 本来まずは僕も同様「自分を知ってもらう」という一番最初のステップを男子校の男子は特に学ばなければならないわけだが、よくよく考えてみれば新たな出会いの場所なんて数えるくらいしかないのだから、ここは「ある程度お互いのことを知り合っている」という状況下でのアクションを考えよう。

男子は、一体何をすれば女子に喜んでもらえるのか。 これが永遠のテーマだと思う。 喜ばれると思ってやったことだったりいろんなことを考えた結果何もしなかったりすると、あとから自分の認識が甘かったことに気付き、胸が苦しくなった経験は誰しも一度は経験したことがあるだろう。

「奢る・とにかく褒めちぎる」「愚痴を聞いてあげる」「道路で車道側にさりげなく位置取る」「最初は嫌なことも、もう一度押された際に少し嬉しそうな顔で引き受ける」「放課後に体育館に連れ出してそのまま夜道を歩く」「会話の中で自分の話と相手の話の割合は2:8くらいにする」「不安にさせたり心配にさせたりしない」「DQNに絡まれたときには意識が飛んで気付いたときにはDQN達が血塗れで倒れていて、その上容姿がキリトに似ていれば落ちそう」「めっちゃハグする」「ご飯の場所を決める」「当たり前のことを当たり前のようにする」「自信を持ってそれに対して突き進む」

一番僕らがやりがちなのは「道路で車道をさりげなく位置取る」だろう。ポイントは「さりげなく位置取る」というところだ。 「僕ジェントルマンだから平気でこういうことできちゃうんだよねアピール」をしたいわけだが、僕自身これは意識して行動に移せることが多い。というか異性といる時は車道側しか歩かないまである。

不器用だから最初から「歩く時は車道側を進みましょう」という決まりを自分の中で作っちゃうっていう。でも全員にとってプラスなことだからこれは結構正しい部類に入るはず。

「会話の中で自分の話と相手の話の割合は2:8くらいにする」というのは結構共感できます。共感というか「俺もそうすべきだと勝手に思ってた」というか。 でも最近になってこの本の執筆も兼ねて調べていると「どうやら女子もずっと自分のことばっかりだと疲れるから半分くらい自分の話を混ぜ込むといい」ということが各所で書かれているのを見つけた。 確かに言われてみればそうかもしれない。までも女子じゃないし身の回りに女子いないし、そんなの分かんねぇよというのが結論にはなってしまうが、僕個人はしっかり自分語りもするようにしてるかも。ただ自分のこと喋るのが生きがいみたいなところがあるから話し過ぎないように注意しないとですね。

「ご飯の場所を決める」というのはどうなんだろう。昔「女子はどこに行くかを2人で決める時間が好き」とテレビ番組で聞いたことがあるから僕は最初から「ここしかない!」みたいなことは言わないのと、あとそもそもおいしいごはん屋さんを知らないっていうのもありますね。

学校がかなり都会にあるから自動的に生活範囲がその付近になるわけで、だから自然に考えると都内のお気に入りのレストランとかがいくつか頭に組み込まれているべきなのだが、正直男子校だからかマックとスタバがどこにあるかくらいのことしか分からない。 男子だけで土曜日の放課後にお昼ご飯を食べに行くときもラーメンがほとんどで、いわゆる「映える」「JKがいそう」みたいな空間を訪れる機会がまぁないのが実際のところ。

だから時々学校の友達以外と渋谷まわりでご飯を食べようとなると焦りを覚えるし「ここが絶対いいよ」と胸を張って言えるだけの経験がないから男子校の人間は「これ!」という決断をするのが苦手なイメージがある。

「不安にさせたり心配にさせたりしない」というのも超大事だって思い込んでるけど、でもなんかいつまで経ってもどこまで行っても何の不安要素も心配もできないと、次は「ドキドキしない」とか「彼氏ってより友達として関わっていたい」となってしまうようにも思う。 事実僕は気配りとか配慮を無意識のうちにできてしまうから、友達として関わってくれる人が多いと思う。恋愛に発展させようとしたら何かしらの緊張と緩和をつくる必要があるんですかね。まったく分からないですけど。

そもそも「恋愛経験に疎い男子校の高校生」を中心においた本をその当事者が書くこと自体が間違ってたのかもしれない。もっと「年下・同級生・年上すべてを網羅してます」みたいなプレイボーイの恋愛マスターに語らせた方が絶対面白くなってた。

大失敗。

でもこういう同級生からの恋愛に関する質問に対してもしっかり正直に答えちゃう可愛さを持っていることも男子校の彼らの魅力の1つだと思う。

この本を世に出すにあたり、これらの心得が正しいか間違っているのかは正直そこまで重要ではない。 大切なのは「やっぱり男子校の彼らも彼らでしっかり異性のことを考えている」ということだ。 彼らの頭は、「女子」と検索しても何もヒットしないような真っ白でまっさらな状態では決してなく、また発想だったり価値観が特段ぶっ飛んでいるわけでもないのだ。

現実に出会いの場所があってもなくても、未来にはきっとあるんだと信じて日々一人の高校生としていろんなことを彼らなりに考えているということを忘れないで頂きたい。

ただ少し、少しだけ正直でピュアで愛おしさがあるだけなのだ。

女子を最初に異性として見る癖

「男子校 恋愛」と検索して男子校の面白いポイントを把握しておこうと思っていたら、 「男子校の高校生は共学の男子と異なり、異性を一目見た時に『アリ』『ナシ』を瞬時に仕分ける癖がある」 という文言が飛び込んできた。

「女性を見たら瞬時にアリ・ナシ判断をしてる!?…男子校出身の男【王子様なんていないんだよ Vol.13】」
https://news.livedoor.com/article/detail/14842737/
男子校出身の男はどんな女であっても無意識にまず異性として見る。そして瞬時にアリかナシかを判断する。アリな女とナシな女、一度そのカテゴリーに入ってしまったら移動はなかなか難しい。それは彼らがナシな女に振り分けた人を、恋愛対象として見ることをやめてしまうからだ。

大量の記事に目を通したのだが、この指摘がもっとも僕の心に刺さった。 「うわぁ、ほんとそうだわ」みたいな。これは女子にも言えるんですかね。引かれたらいやだなぁと思うんですが、結構これはほんとのことです。 僕もその一人だし。

異性を見たらまず最初に「これはナシやな」なんて身の程をわきまえずなぜか吉沢亮目線で仕分けをしてしまうんです。病気なのかもしれない。 まずはほんとにこの癖が男子校に限定して発症するものなのかを数字で明らかにしようと思いました。

結果からすると、大体3人に2人が「異性を一目見た時に『アリ』『ナシ』を瞬時に仕分ける癖がある」と答えてくれました。

はい僕だけじゃなかったぁ!!よかった。 これはもうしょうがないことなんだと思います。記事に書かれているのを見るまで意識してなかった部分だったし。

女友達から彼氏になる為に知るべき13種類の「◯◯フォルダ」https://note.com/rai_tokyo/n/nb07b042bb9f8
どうやら僕ら人間は「フォルダ」というものを持ってるみたいです。 男性のルックスや言動から関わりたくないと思われてる「足切りフォルダ」や、どうあがいても異性として扱われない「友達フォルダ」も有れば、少しのアクションで「恋人フォルダ」に入れる「片思いフォルダ」や「信頼フォルダ」などがあるそうです。

これらに男女それぞれが分類し合って、お互いに駆け引きをしたりするのが共学においては高校生活のメインイベントになるんでしょうが、男子校に通う彼らはそこまで多くの種類のフォルダを取り揃えていません。

パッと見て「アリフォルダ」か「ナシフォルダ」か。その2つだけ。おそらく異性の理想像を基準に振り分けているんだと思うんですが、このことからも男子校の彼らと勝負しようと思ったら外見だけで戦おうとするのは得策ではないでしょう。

そこまで交流がない場合、ご存知の通り男子校の彼らは理想が変に高いので、あなたが今思い浮かべている男子はあなたを「ナシフォルダ」に振り分けていることがほとんどだからです。

でも、距離を詰めて日常的に関わって、内面まで意識が渡るようになったり頻繁にメッセージを交わすようになると次は「付き合うかどうか」という、また別のフェーズに移るのでそこからはかなり可能性があると思います。

理想は狂ったように高いものの、いざ付き合えるかもとなった途端にそのバリアが取れるケースがとても多いからです。 詳しくは「ターゲットの広さ」を読んでみてください!

盛った経験

唐突だけど、男子校内で繰り広げられる恋愛トークの半分は作り話か実際にあった話を最大限拡張して語ったものだという思い込みがある人は少なくないはず。

「男子校出身の男子がしがちな「恋愛の失敗」9パターン」 https://www.sugoren.com/report/2290/

僕の場合は話を盛りまくって平気でありもしない話を淡々と話すので「Exactly」って感じですが、男子校という大きな塊で捉えた場合に本当に話を盛る傾向にあるのか。

異性のいない男子校では「どんな女子と繋がってて何をしたのか」というマウントの取り合いが甚だしい。それは紛れもない事実で、でもだからと言ってみんながみんな嘘をついたり手を加えた話をしているかというと実はそうではない。

人によっては「俺は女子との関わりめっちゃあるプレイボーイですから」といったポジションをとる人も一定数いて、その人たちの間ではお互い盛りに盛り合ってマウントを取り合っているのかもしれないけれど、でもほとんどの男子は異性との関係なんかよりも初めから個性でマウントを取れるケースが多いから、改めて女子がどうのこうのという話題に首を突っ込む必要はなく、結果的にも話を盛る機会がないのが実際のところなのだ。

「男子校出身の男性の特徴19個とそんな男性のメリットと注意点とは?」
https://joshi-kon.com/archives/5398
ちょっぴり変人なオタク気質の男子校出身の男性は、自分だけの独特の世界観を持っているため、話題も豊富で面白く飽きることがないのです。

何が言いたいかと言えば、どんな環境であろうと「人それぞれ」というワードがなくなることはないってこと。

共通して女子がいない環境だからと言って異性と近い距離にいることが全員にとって大きなアドバンテージだとは言えないし、「異性の存在を求めている人たち」同士のコミュニティと「女子は別にいいから次の定期考査勝負しようぜ」というコミュニティでは、取るべきマウントが大きく異なる。

でも共学に比べていろんな点において「話を盛りやすい環境」ではあると思う。

共学でも互いに会話の内容を盛り合うことはきっとあるだろうけど、ただ向こうの場合はその話の登場人粒が同じクラスにいたりするからすぐに答え合わせができてしまって、結果的には嘘をついてその場限りの快感を味わおうとするのは悪い結果を招きやすいと思うから。

ファッション

「男子校の彼らはファッションセンスが皆無だ」というよく分からない偏見を解消すべく、今回「もし橋本環奈や広瀬すずとデートをするとなったらどんな服装で家を出るのか選手権」を開催しようという決断に至ったので、ここで具体的に男子校の男子高校生たちは、女子たちがどんな服を望んでいるのかを加味した上でどういったチョイスをするのかを明らかにしていこうと思う。

「男子校出身の人に見られる特徴17選!恋愛や結婚観・共学出身者との違いとは?」 https://ranking-best.net/3862
男子校出身者は女性と一緒に過ごす機会が少なかったので、女性を意識したファッションではない事も多いです。共学校出身の男性は女性に好かれやすいファッションの系統をイメージできるようですが、男子校出身者は”どんなタイプの女性がどのようなファッションを好むか”も知らない可能性があります。服に無頓着という事は、女性の落とし方や浮気に対する興味が低いとも言えるかも知れません。

これは中高生全体に言えることかもしれないが、普段は制服を着ているから服装を気にする必要が一切にない。

だからこそ日曜日とか祝日に突然友達と遊びに行くことが決まれば、そしてそこに女の子がいるらしいと発覚したら余計に焦ってしまうことがあったりするんじゃないだろうかという仮説のもと、検証スタート。

ピントの合わない水平線

男子校の生態

男子は女の子のことをずっと考えている。 それはもう365日、四六時中といっても過言ではないと思う。 女の子が僕ら男子をどう見ているかは分からない。もしかしたら全く気にしていないのかもしれない。 ただ、少なくともほとんどの男子校に通う高校生たちはみんな、何をするにしても頭のどこかに必ず好きな人の顔とか理想のシチュエーション、それが現実に起こった時の会話や行動などを浮かべているはず。 問題は、現実世界でほとんど異性と関わりを持たない、ある意味穢れのない男子校の高校生たちが、「女子」という生き物をどう捉えているかだ。

わりとありそうなシチュエーションとか、意外に起こってもおかしくない出来事ばかりを妄想して勝手にその時に備えるのは大いに結構だが、留意すべきは「女子という生き物は、案外そういうことしたりするでしょ」という「間違った思い込み」をしていないかどうかだと思う。

何度も繰り返すが、僕を含め男子校の高校生たちは驚くまでに異性がいる現実を知らない。 だから飛んだ作り話にされるような出来事も平気で現実に起こると思っているし、不思議なことに「自分の頭の中にいる女子たちはみんな自分のことが好きである」という前提のもとでいろんな妄想をするに至ってしまうのだ。

「男子校出身の男子がしがちな「恋愛の失敗」9パターン」 https://www.sugoren.com/report/2290/
女性という存在に対して、「いつもいい匂いがする」などの妄想を抱く男性もいるようです。注文が多いと、自ら恋愛対象を狭めているようなもの。まずはサークルやバイトなどで生身の女友達を増やし、現実を見ましょう。

それゆえ、男子校に通うすべての人間が向き合わなきゃいけない課題として「共学に通う男子たちの感覚にどれだけ自分の感覚・価値観を近づけるか」や、そのために自分がどれだけの幻想を抱いていて、どれだけ自身のポテンシャルを過大評価しているかを自覚する必要があるだなんてことを男子校の僕らは言われがちなんだけど、実際の男子校の実情を述べておくと、男子校の彼らは実際かなり外見の希望が低い。

個人的にはかなりの衝撃だったのだが、「自分みたいな人間と付き合ってくれるなら十分すぎる」や「もし告白されたら基本男子校の人間ってOK出すもんじゃないの?」など、結構なまでに現実を見ていることが判明したのだ。

ここで1つ押さえておかなきゃいけないポイントがあるので解説させてください。

男子校生の価値観についてです。

まず大前提として、男子校の彼らにとっての「理想の女性」はほぼ日常生活の中で見かけることがないほど高い水準に設定される。中学1年生の頃から決まった場所に隔離されて、外の現実を知らないからだ。

だから仕方がないことだし、事実僕を含め笑っちゃうくらい理想が高い人も多くいる。

このことについてとやかく言うことはないんだけど、問題は「彼女にしようと思うボーダーライン」がどこに設定されているかだ。

理想の基準が高い結果、付き合おうと思える人のレベルも一緒に引き上がって結局付き合えるチャンスがあっても自分で引き剥がしてしまうのが男子校の人間なんだって思われがちだけれど、実際のところ僕の周りの男子たちは、理想とは別に彼女にしようと思うボーダーラインを低く見積もっている人が多い。

「ほんとかよ」と思われそうだから僕なりに考えた理由を言っておくと、おそらく男子校の彼らは共学の男子たちに比べて自己肯定感がかなり低い。恋愛面においてはなおさらそうだ。

自信とか肯定感とかってどこから湧いてくるものなのかって言ったら「経験」からしか生まれなくって、その実体験が少なくなりがちな男子校の彼らからすると「俺は女子にいいこと言われたことないから恋愛はできないんだ」と感じてしまい、結果的に沈んだ状態が続いてしまうわけだ。

でも実際に全く他人から肯定されない残念な人間だけがきれいさっぱり男子校というゴミ箱に収納されているかというと決してそうではなくて、ただただ女子と会話したり関わる機会がないからその人が実際かっこいいかどうか以前のステップで立ち止まってしまっているのが原因なのだ。

真剣佑さんでさえ無人島にいたら他人からどう見られているかなんて知るよしもないからそこまで自己肯定感を高く持つことは難しいんじゃないだろうか。あのレベルで湖に映る自分の顔を見たら話は変わってくるけども。

男子校の彼らは共学の男子に比べて理想を高く設定しがちな一方で、付き合おうと思うボーダーラインに関しては共学の男子よりも低く置きがちだということを押さえていただきたいという話でした。

「男子校出身の男性の特徴19個とそんな男性のメリットと注意点とは?」
https://joshi-kon.com/archives/5398
青春を男性だらけの環境で過ごしてきた男子校出身の男性は、とにかく女性が好きなので、悪い言い方をすれば女性が多い場所に解き放たれた途端は、女性なら誰でも魅力的に見えてしまうのだとか。
また共学出身の男性に比べて、女性に一目惚れする割合も非常に多いです。そのため、案外黒歴史を兼ね備えていたりします。

後ほど文化祭でのナンパについても詳しく取り上げるが、常に「置かれた場所で咲け」じゃないけれども、男子校に入ったわけだし自分もこんな感じだから付き合ってくれるような人と出会えたらラッキーだよね、というスタンスがかなりスタンダードのようだ。

また、男子校の彼らはSNS上で異性と交流し、場所をLINEに移して親交を深め、あわよくば付き合うまで持っていくケースがかなり多いらしい。

これはSNS始まりで異性と繋がった経験がない僕にとっては執筆をする懸念点でもあるのだが、その辺り認識にズレが生じているかもしれないのでご注意を。 ともかく「俺は1000年に1人の美少女としか付き合えませんからっ!」という男子は少なく、案外自分の外見から異性に求める外見のレベルを調整する力がある人が多いということが今回の調査で判明したので、僕は反省することにしました。

僕はどちらかというと前者に当てはまってしまうので、こんな高嶺の見物まがいなことをしておいて一番ダサい奴だったというね。 でも勝手に「男子校の人たちって理想と付き合いたいと思うラインが同じくらい高いんでしょ」というレッテルを貼ってきた人は少なくないはず。 この機会にもう一度男子校の彼らに対する考えを1つずつ改めて言ってもらえたら嬉しいです。

タイプの外見

中高生に限らず、大人になってもずっと付き合っていくのが自分の「外見」。 これにはずっと悩まされる人もいれば「私めっちゃ可愛いから!!」といつまでもいい気分でいられる人もいると。

ちょっと個人的な男子校に通う人間として、ピュアな感性の持ち主として僕が一言言うなら、「人は外見か内面か」という問いはあまり的を射ていない気がする。 というのも、性格がよければモテるわけではないということからも分かるように、人には「モテる性格」というものがあるように思う。 それが具体的にどんな形なのかは分からないけれど、でもきっと「やっぱなんかモテるタイプの受け答えだよなぁ」とか感じることがきっとみんなにもあるはず。

で、このモテる性格を形成することがモテ期到来の起爆剤となるわけだが、じゃあこのモテる性格というのは何に影響されるかというと「モテるルックス」がまさにそうだと思う。 外見が良ければ第一印象で男が寄ってくる。寄ってきた男たちに囲まれながら成長するから結果的に「男にウケがいいモテる性格」が形成されるというわけだ。

この「モテるルックス」を持ってして生まれた人は基本的に「モテる性格」も手に入れることになるので「モテるかどうか」という点においては最強のポジションに位置することになる。 ただここで注意しなきゃいけないのは、モテる性格はモテるルックスありきではないということだ。 見た目が特段言い訳でもないけど男からかなり好かれているような女の子が必ず一定数いるのだ。

つまり、おそらく異性にモテるためには「モテる性格」を最低限持っておく必要があって、見た目が普通であっても幼いころから異性に囲まれた環境で育ったり何かのきっかけで異性とラブリーな関係を持つようになると結果的にはそれが自然に形成されるから、いつの間にか外見がそこまででもないような人が「モテる人」になっていたりするのだ。

したがって外見だけで好きになることは「この人おそらくモテる性格してるんだろうな」という期待が立つから当然だし、中身単体で「モテる性格だから」という理由で人を好きになる人も当たり前のようにいて、「外見か内面か」という問いは正面から迫っているようで実際はとんちんかんなことを聞いてしまっているのだ。

冒頭から長々しく語ってしまったが、とりあえず「モテる」という点にフォーカスして、まずは外見の部分から最近の男子高校生の「タイプ」を探っていこうと思う。

「遊ばれてる、と感じたら。「男子校系」「共学系」、2つのタイプ別攻略法」 https://woman.mynavi.jp/article/190704-11/
すでに自分の中で決まっている“理想のタイプ”に合致しているかで判断する男子校系と、一緒に過ごしながら相手と合うかどうかゆっくり吟味していく共学系

もし男子にモテたいと考えている女子の方(全員)の参考になるのであればということで、僕がつまんで取り上げるのではなく、ここではすべて回答を羅列して今後に活かせるようにします。 まずは顔についての回答。

「丸顔」「丸顔ではないが可愛さがある」「まわりより魅力的」「涙袋がある」「メイクが濃すぎない」「目が釣り上がっていない」「頬がぷにぷに」「ハーフ」「メイクが上手」などがあった。

「美人」という印象と「可愛い」という二面性を持っていると、男子には基本的にウケがいいのかもしれない。 ただ割合としてはなんとなく「美人」という側面に惹かれる人は多い印象だ。

続いて身長については、「130〜140cm」「160cm弱」などかなり具体的に好みがある人がいたが、身長について書いている人は皆、全体的に小柄な人にこだわりがあるっぽい。 1つツッコむなら、身長が130〜140cmの人ってそうそういないよね。笑 髪型に関する記述も多かった。

「ロングが好き」という人もいれば「ショートしかあり得ない」「メディアム」なども多く千差万別。 「黒髪」「金髪じゃなければ」など、色についての言及があったのは個人的に面白いなと感じた。 全体的に基準が分からないが、自分が好きになったらその人がタイプになる、という回答も多く、異性にこれといったこだわりを持っていない人も案外いた。 ここは「好みの女性芸能人」という項目も深く関係してくるのでそこも楽しんでいただきたい。 この結果を踏まえて「確かに美人と可愛いの間にいる人って魅力的で好きになりやすいなぁ」ということだったり、「髪の色まで考えたことはなかった!」といった気付きがあったりかなりおもしろかった。 1つのデータとして何かの役に立てばと思います。

これは男女共通で言えることだと思うのだが、「モテたい」と「自分らしくありたい」という2つを両立することって結構な難易度の高さだと思う。 男子であれば女子ウケがいい服装をする必要があって、でも自分は本当は夏でもダッフルコートを着てマフラーで首を覆いたい場合はもうどう頑張ったって苦労するし、女子も「男子にモテるような髪型」を目指して結局ある程度異性との関係をいいものにできたとしても「私はほんとは髪なんて染めたくないのにな」と思った途端に均衡を保てなくなる。

「男の『女はこうあるべきだ』のせいで女性が自分らしく生きられない現状がある」とところどころで主張がされているが、男子校の異性と絡みが少ない高校生の僕からするとしっくりこないのが正直な感想だ。 そのまま「男」と「女」を逆転させて「女の『男はこうあるべきだ』のせいで男性が自分らしく生きられない現状がある」というツイートがあればもれなく「いいね!」とリツイートをすると思うし。

ただ、僕の場合はそもそも「自分らしい外見」ってナニ?というところで止まっているかもしれない。 僕は「このお茶を飲めば翌日レオナルド・ディカプリオになれる」と茶葉を渡されたら真っ先に買ってお湯にも浸からせずにそのまま粉末のように体に流し込むと思う。誰でも男なら本能的な反応速度と変わらないレベルで体が動いてしまうんじゃないかと。

「『このお茶を飲めば次の日橋本環奈になっていますよ』という薬を女性100人に渡した時、それを受け取った人が少なかった」という調査結果を添えて「男の『女はこうあるべきだ』のせいで女性が自分らしく生きられない現状がある」という主張をされたら「ごもっともです。僕ら男が悪かった!すまない!」とすぐに頭を下げるけど、でもそうなることはそうそうないと思うのであんまり賛同できないということです。

それでいうと整形なんかはどうして批判されるのかまったく理解できない。 「きれいになりたい」と努力をしている人はほんとに素晴らしいと思うし、整形にお金をかけることは自己投資としか言いようがない。高校生の僕は、馬鹿の一つ覚えのように「自己投資が一番大切」という考えを持っているから「○○、鼻の整形疑惑」なんて記事があったりTwitterで話題になっていたりすると不快感すら覚える。きっとそうやっていちいち他人の行動にケチ付けるような人は人数で言うとそこまでの数ではないとは思うんだけど、でもそれが周りの人に影響を与えてどんどん全体が変な考え方で統一されてしまうリスクがあるから僕は誰も得しないし今すぐにでもやめるべきだと思います。

なんの話やねん。

#高校生がそれらしいこと言ってみた

タイプの芸能人 × 2

先ほどの「外見」に関する内容から分かったように、男子高校生は「美人」と「可愛い」の両面を持っている人を好きになりやすいと言える。

そして、具体的にどういった人をイメージするといいかと考え、芸能人の方々を例に誰がタイプに近いかを調べてみたところ、「美人」という要素を持った、僕らより上の世代で活躍されている「木村文乃さん」「新垣結衣さん」「深田恭子さん」「佐々木希さん」の4人の方々ではほとんど差ができなかった。超僅差の中、一番人気があったのは佐々木希さんでした。

「橋本環奈さん」「広瀬すずさん」「齋藤飛鳥さん」「こばしり。さん」の「可愛い」印象が強い4人の方々においては怖いぐらいに四分割された。

男子高校生からするとどなたも魅力がありすぎて偏りが生まれにくかったのかもしれない。ちょっと失敗。 これを書いてなんの足しになるんだという話だが、僕は佐々木希さんとこばしり。さんが綺麗ですごく好きです。

ちょっと選択肢がすべて男子校の高校生にとってはもはや理想の上を行き過ぎていて、調査をしても仕方がなかったかもしれない。

唯一分かったのは「この人が圧倒的に男子高校生に人気です!」と決まった絶対王者のような存在はいなさそうだ、ということ。 「万人受け」という言葉があるけれど、実際「これはもうみんなそうだよね」みたいなものって高校生で言えば「iPhone」くらいじゃないだろうか。

みんなが共通して欲してたりするものの有無って、マーケットの中にどれだけ競合がいるかに依存するような気がしてきた。 スマホといえばiOSかandroidで、androidの中にたくさん枝分かれがある一方iOSはiPhone一択だから結果的に優位性が高くなるわけだし、反対に「スニーカー」という市場には無限にブランドがあって「俺はVanz」「私はCONVERSE」「いやadidas一択やろ」と好みが分かれて「万人受けするスニーカー」がもしあったとしても、それが発見されない仕舞いになってしまう。 そういう意味では先行者利益って本当に大きいと思う。「YouTuber」というくくりの中で昔から動画を更新し続けたヒカキンやはじめしゃちょーといった方々は、ブームが来て芸能人が流れ込んできても圧倒的な登録者数を持ってる。

競合が少なく「万人受けするYouTuber」になりやすかったことがスタートダッシュが早かったことの最大のメリットだと思う。 異性が本能的に好む特徴を探って、誰もそれに気付かない段階から実践していくことがモテるためのスタートダッシュなのかもしれない。

「実はシャツの色はピンクがかったものが一番女性に魅力的に映る」とか「ほくろがこの位置にあるとめちゃめちゃエロい」とか。笑 女子高生のうちからほくろに着目してる人絶対いないだろうし、でも大人の女性は自分でほくろ描いたりするわけだから決しておかしなことじゃないはず。 もっと実践的に言い換えるなら、大人がやってることを中高生のうちから目立たない程度に取り入れちゃうとかになるんじゃないかな。

ちょっと自分でも何言ってるか分からなくなったのでこのあたりでやめときます。 男子校の高校生が扱うテーマとしてはちょっとハードルが高過ぎた。

タイプの内面

これまでさんざん男子校の男子が好きになる人のタイプについて語ったり、どんな外見の異性を好むのかを深堀してきたが、ここではタイプの内面についてみていこうと思う。

僕の持論では「性格がいいね」と「性格がタイプ」というのは大きく異なる。 性格がいいと言われる人は、そういう意味ではかなり損をしていると思う。僕がモテないのは性格が良すぎるからなのかな。

モテようと思ったら「優しくしよう」とか「いい奴でいよう」だけでは足りなくて、もちろんそれも必要なんだけれど、やっぱり要素として「モテる性格」を兼ね備えておく必要があるはず。 そんな考えのもと、一体男子校の男子たちにとって、異性の「モテる性格」とは何なのか、しっかり探っていこうと思う。

ターゲットの広さ

男子校の男子は身近に異性がいないことが一番の原因だと思うが、「理想の女性像」が高すぎてどうしようもなくなっているケースが多い。

この「理想的な異性」に関する話は結構掘り下げられてきたけれど、「付き合うかどうかの基準」についてあまり触れられていなかったので少し取り上げようと思う。 実際問題理想が高い分、男子校の人間は「付き合える最低ライン」の基準も高いように思われやすい。

ただでさえ男子校という環境で異性との交流機会が少ない上に付き合えるターゲットの広さが極端に狭いから自分で自分の首を2回も絞めてしまっているという「可哀想な人たち」としてみられているんじゃないかって。笑

「男子校出身の人に見られる特徴17選!恋愛や結婚観・共学出身者との違いとは?」 https://ranking-best.net/3862
男子校出身者の特徴ランキング1位は、「女性への幻想が強い」です。女性に対して理想的なイメージを抱いているだけでなく、非現実的な幻想もあるようです。実際にはテレビやドラマに出てくるような女性は現実にはほとんどいないのですが、恋愛や結婚をする相手の女性がテレビに出てくるような女性のイメージになっているのでしょう。

でもそれは間違いだ。

「男子校の高校生のターゲットの広さ」という話題で調査をしたり話を聞いていくと、どうやら「内面」を大切にしている男子がとても多く、外見に関しては特別なこだわりがある人はあまりいない印象を受けた。

確かに理想の人に求める要素はたくさんあるし挙げればいくらでも出てくる。 それは男子校も共学も共通して言えることだと思う。

だけれど男子校の彼らは意外なことに「割り切り」ができていた。

理想の人と出会ってその人と付き合えるようになれば「彼女ができた」ということになるのだが、男子校の彼らは「彼女ができた」と言えるようになるために自分と付き合ってくれる人を探している。

つまりは順番が逆転してしまっているのだ。

自分のことを好きでいてくれたら喜んで付き合おうと思えるし、SNS上でたまたま繋がってメッセージを交わすようになって、どこかのタイミングでふと恋愛に関する話題が出た時に押してみたり引いてみたりして彼氏彼女の関係を築こうとする。 そこに「めちゃめちゃ可愛くて」とか「超スタイルがいい」といった要素があるかどうかは関係がなく、どちらかと言うと「話してて楽しい」とか「優しい」「知性がある」など内面の魅力が影響したりするようだ。

それから、調査をする中ですごくいいなと感じたのは「内面が魅了的だと外見が美化されたり関係なくなったりする」という回答がいくつかあったこと。

僕は外見もかなり気になっちゃうしSNS上で出会う機会もないから、そういう意味では一番彼女ができづらいタイプなのかもしれないという気付きもあった。

男子校の彼らは、異性との交流が少ない分、現実と理想の間に大きな違いが生まれがちかと思えば、確かに理想は高くても実際付き合うかどうかという場面になった時には、身の程をわきまえて内面を見る力があるということが言えるだろう。

理想が高そうで自分じゃとても恋人にはなれないと思い込んでいるあなた。 今すぐアタック!大事なのは内面らしいぞ。

この本でも男子校の男子の好みの内面について記述してあるのでチェックしてね!

男子校を選択した理由

男子校という環境は人の人生を早くにして変な方向に捻じ曲げる極端で異質なものだ。 日常の中に異性はどこにも登場しないのに、頭の中には常に自分の理想的な異性の姿やシチュエーションが半永久的に流れ続けてる数年間。

一度校門をくぐってしまえば最後。物理的には外に出られたように思えても、現実は何一つ変わらないのが男子校の恐ろしいところだ。 そんな「行くべきではない」と思えるような環境に、なぜみんな身を置こうと決心したのか。

今回アンケートを実施したことでいろんな男子校に通うに至った理由が見えてきて、改めて「やっぱ似たもの同士が同じ場所に集まるんだなー笑」みたいなことを思ったり、「でも確かに俺も小学校の頃はそんなこと真剣に考えてたなぁ」と時々納得しちゃう自分がいたりと、懐かしい気持ちでいました。

予想通り、「女子がうざったくて、男だけの場所に身を置きたい」という考えから男子校を選択した人が一定数いて、ここに僕も含まれる。 一番まともで、数も多かった理由は「男女どうこうとかの軸ではなく、とにかく偏差値だったり学力的にレベルの高い学校に入りたい」だった。 これは僕も納得がいって、案外学力の高い学校を目指そうとすると、男子校の割合が多くなりがちなのだ。

女子の学力が並外れて高く、男子はそこまで難しくないといった共学の学校はいくつかあって、ただ自分が納得できるような環境を探すとなると、結果的にはどうしても志願校の中で男子校の割合が増えやすい。

他には、中高一貫ということもあって、6年間のびのびと過ごせそうな印象に惹かれたり同じ価値観、考えを共有しやすいような居心地のよさなどから男子校を選択したという人も多かった。 このあたりはかなり二極化しているようだ。 ほんとに男女の関係で学校を決めた人もいるし、いろんな要素を見て結果的に男子校に通うようになっていたという人もいて、ほんとに人さまざまだなというのが今回の調査で分かった結果だ。 僕の話をすると、正確には「女子が邪魔だった」というよりかは「女子の目がない方がはっちゃけられて、そっちの雰囲気が自分には合っている」と思ったから男子校に通うことを決めた側面があります。

女子がいたら、それはそれで男女間のいろんな出来事を共有し合ったりして、小さい頃から刷り込まれていた「学生時代というのはこうやって過ごすのよ」といった固定概念を現実化できたのかもしれないなとも思ったし。

だけど他の要素も絡めて考えると、結果的に男子校という選択肢の方が多くなって、つまり両方の面で男子校に行くことが決まったような形だ。 当然その頃はまだ、自分がここまでみじめな生活を送るようになるなんて夢にも思わなかったから仕方ない。それが「ベスト」だと考えたんでしょう。

あーあ。 なんかもっと男子校に入った人が下の年代に「男子校に入るとこんな生活が待っているよ♡」みたいなことを共有するべきだと思う。 この『男子校の恋愛観』もそうだが、できることはいろいろあると思うんだよね。

「この学校に入るとこんなことになりますよ」という情報を生徒たちが主体で発信する「学校別実際どうなのメディア」を誰か作るべき。それで塾とか学校とか、小中学生をターゲットにサービス展開してる企業と提携しておもしろいことできると思うんだけどなぁ。 進路自体を変えるまではいかなくても、心構えはできると思うしそれがものすごく大事なはず。受験勉強のモチベーションにもなるんじゃないかな。

「この学校は入れたらこんな生活が待ってるんだなぁ。これ書いてる人も学校内で授業受けてて、もしかしたら『受験生の頃記事読んでめっちゃおもしろかったです』とか言えるのかな。頑張ろ!」とか。 大学受験とか毎回の定期考査で頭がいっぱいでそんなことをする余裕がないのかもしれないけれど、でももっと大学受験の推薦やAOの席が今後増えていった時には、校内でヒソヒソと目の前の問題を正解にすることよりもスマホで自分の興味関心を発信したりそれで繋がった人と同じ方向を向いて、校内にとどまらずアクションを起こしていくことの方が大事になると思うし、時間の問題と言えばそうなのかもしれない。

つい最近でも、早稲田大学が推薦・AO合格者の割合を全体の6割にして一般入試からの合格者を4割にする目標を掲げたことがニュースになっていたし、僕としては大学単位でこういった大きな転換が進んでいくのはワクワクするしすごくいいことだと思う。 話がそれてしまったが、男子校に入って後悔する度合いを下げるためには、すでに痛い思いをした在校生たちが何か発信をすることが大切なんじゃないかという提案でした。

男子校に入る前と後の変化

これまでの僕は、男子校に入ったことが大きな過ちだったことに気付いてからずっと後悔の念に駆られてきた。 ずっと苦しかった。

「女子がうぜーんだよ」 なんて言うんじゃなかった。今じゃこんなに求めているのに。 遠くに見えるものほど魅力的に映るし隣の芝はどうしても青い。 だから諦めろと自分に何度も言い聞かせてきたが、もう一人ではこの苦しみを抱えきれなくなった末、今になって周りの「彼ら」は一体今何を思うのか、しっかり知っておきたいと思うようになった。

また、この『男子校の恋愛観』の執筆をするようになって、タイミングとしてバッチリだった。 すぐにアンケートをしてみた結果、男子校の男子にはザクっと半分に、明確な意識の違いがあることが見て取れた。 片方は「女子」という存在とものすごく距離を近づけたいけれどそれはそれでかなりの恐怖だ、といった「まだ前傾姿勢のヤツ」。もう片方は、もとから異性と関わりがなかったし今も彼女ほしいとかは思わない、などという「パッキパキに冷め切ったヤツ」。この2タイプがいるのだ。

僕は完全に前者に分類されるが、今回分かったのは「小学校の頃から異性との関わりがないと、いよいよ絶縁すぎるあまり関心を抱かなくなる」ということだ。 確かにそうなるのも無理はない。そもそも存在を感じたことがないのだ。でもそういう人ってたくさんいるだろうし、必ずしも異性と関わりを求めなきゃいけないという考え方の方が間違っている。 男子校に一番入るべき存在とも言い換えられるかもしれない。 ただその「男子校」という異世界を外から眺めると、確実にその場所は女子が不足している異常地帯だと分類されることに変わりはない。

「男子校出身は恋愛下手?男社会で育った男性の恋愛あるある5選!」 https://darl.jp/love/11384/
女性に免疫がない人が多いので、どう接していいか分からず、奥手になるパターンが多いです。本当は「話しかけたい」、「誘いたい」など、大胆な考えもあるのですが、実行せず妄想だけで終わってしまいます。

「男子校出身の人に見られる特徴17選!恋愛や結婚観・共学出身者との違いとは?」 https://ranking-best.net/3862
あるあるネタの1つなのですが、女性に対して勝手なイメージを膨らませていることが多いです。理想的な女性のイメージとなると、清らかで温かくて可愛らしいといった感じでしょう。しかし女性も陰湿ないじめ・マウンティング・喧嘩をするなどがあります。そんな女性のダメな部分に気づいていない場合があるでしょう。

一部抜粋して彼らの回答を紹介しよう。

「女子と関わらないことで女子=レアという認識に。そして本やアニメで描かれる女の恐ろしさを知り、女子というものが怖くなった」 「思ったより女子との関係無くなるし、女子のこともまるでわかんなくなった」 「男子校入る前は女子との交流がなくなるとか頭の片隅にもなかった。今、初対面の女子や久しぶりにあった女子と話すの緊張します」 「マジで目が合わせられない」 「小学校の時の女子をからかうことができたが、今はどこまでからかっていいのかわからない」 「何故か決まってあけおめLINEを送って以降の会話の切り出し方が分からなくなる」 などなど。

「高校生になった女子たちがいかなるものなのか」を把握できないことが一番のリスクなのかもしれないですね。 もともと幼馴染とか小学校が同じで何かと関わりがあったとしても、きっと時間も経って環境が変わって、考えることも性格も変わっちゃってるのかな、とかは確かに感じる。

男子校は精神と時の部屋なんだと思う。周りの人がいろんな人と出会って惹かれ合ったり浮名を流したりしている中高生の間、僕ら男子校の人間は小学校の頃と何一つ変わることがない。 大学のキャンパスで男子校から進学した男子と共学から入った女子の会話は、年齢で言うなら12歳と18歳が会話するようなものなのだ。そんなの成り立たないに決まってるし、男子がどう足掻いても事態は悪い方向にしか転がらないのは当然だ。 やっぱり共学に通う勝ち組男子高校生を見習って「マネ」するところから始めるべきなのかもしれない。12歳のまだちょっとした下ネタが言えるようになったくらいの頃に決めた1つの決断で、その数年後にお手本とそれを見習う側までに立場が分かれてしまうのだからすごいことだ。 中でも個人的に「なるほどなぁ」と腑に落ちたのは 「意外と小学校の友達とか文化祭とかでナンパぐらいしかない、まあ共学だろうとそこから恋愛関係に持ってけるかはその人次第」 という回答。

よくもあんな男子校にローランドみたいな人間がいたものだ。 言っていることはまさにその通りだと思う。 結局最初からできるヤツはどこに行ってもできるのだ。チャンスを逃さない姿勢こそが大切なのかもしれない。

化粧

これもなかなか面白い話がある。 僕が中学生の頃の会話だ。

「この人めちゃめちゃ可愛くね?」 「いやそうか?」 「ってかまず化粧してんだからそれくらいは当たり前だろ」 「すっぴんめっちゃブスやで。無理無理」

男子校の中学生の特徴をギュッと凝縮したような会話だ。 まず男子校内の会話から読み取れることは、「異性に求めるレベルが笑っちゃうほど高い」こと、「化粧をチートだと信じて止まない」こと、そして「すっぴんで化粧をした橋本環奈じゃない人はピンとこない」の3つだ。

基本的に今の時代、ほとんどの女子中高生は外に出て人と会う際は必ずといっていいほど化粧をする。 そんな当たり前がある。
(間違ってたらごめんなさい)

そして、この当たり前を男子が知るためには、女子同士の会話を聞いたり女子から直接化粧に関することを教えてもらう必要があって、視覚的に「すっぴんと化粧をした後はだいぶ異なるけれどそれは当たり前」という価値観を身に付けることは中高生にとってはハードルが高いように思う。

もう少し時間が経って彼女とホテルに泊まったりなんてことがあると、それこそ化粧がとれたすっぴんの彼女を見ることになるだろうから、その時には明確にこの当たり前が理解するんだろうけど、だけどそれくらいの常識は世の男子全員が把握しておくべきで、まずは手始めに、男子校に通う男たちに化粧に対する理解がどれほど欠如しているかを気付かせてあげようと考えた。

とりあえず化粧のことは置いておいても、何が言いたいかといえば「中学1年生、下手したら12歳から18歳まで同じ男で溢れかえった空間で過ごす僕ら男子校の人間には、化粧に限らずいろんな点で偏りがある」ということだ。

彼女の有無

男子校の高校生たちは、執拗に彼女がいるかいないかを気にする。 男子の間で共有できる異性の存在が1人もいないにも関わらず、案外誰かの自慢話を中心に恋愛トークらしいものが成り立ってしまうのも、男子校というコミュニティのすごみかもしれない。

「男子校出身の男性の特徴19個とそんな男性のメリットと注意点とは?」 https://joshi-kon.com/archives/5398
男子校出身の男性は、恋愛に奮闘しがちな青春時代を男性だらけの環境で過ごしたこともあり、恋愛経験が少ない場合がほとんどです。
ただ恋愛経験が少ないということは新鮮味があり、初々しい恋愛ができるといったメリットがあるため、恋愛に疲れた女性などには特に持ってこいといえます。
反対にデメリットをいえば、恋愛経験が少ないので女性をリードをすることが苦手です。

Instagramで無理に自分のまわりには女の子がいますよ、ということをアピールしてみたり、ちょっと前までLINEの女友達がどれくらいいるかを自らカミングアウトし合ったりするなんてことがあった。ちょっと脱線すると、LINEは今、高校生の間では「LINEをみんなが使い始めた頃の『Gメール』」みたいなポジションにある。 「LINE ○○」みたいなものはよく使われているものの、LINEそのものの滞在時間は必要最低限(返信する時、以上)で、他の時間はSNSに多く充てたりスマホゲームに費やしたりする人が多くなっているような印象だ。

彼女がいたことがある・ない

僕が調査できた40人ほどに限ったことになってしまうけれど、実は男子校に通っている高校2年生、なんと約半分が彼女を持ったことがあったのだ。 これには僕自身結構驚いている。そりゃもちろん僕だって彼女がいたことはあるよ? だけれど、男子校において「彼女」という存在を身近に感じたことがある人の方がマジョリティーだとは思いもしなかった。 威張れる立場だと思ったらまったくそうではなかったのだ。

他のいろんな章で取り上げるけれど、彼らが付き合った経験のある異性のほとんどは同じ小学校、同じ塾、SNSで出会っている。

こう並べて見てみると、中高生からどんな環境に置かれても小学校からの異性との繋がりはなくならないものだし、交流を深める中で魅力を感じたりリソースを活かして新たな出会いをすることで「男子校の壁」を乗り越えることができるのかもしれない。 「男子校の高校生は女の子と疎遠で、近くに存在を感じたことがないレベルがほとんど」といった印象はすぐに捨てるべきだということをぜひ伝えたい。 案外男子校の彼らも健闘していたのだ。 僕も負けていられないぞ、これは。

もう少し付け足すとしたら、高校生って一度でも異性と距離を詰めたことがある人と、確かに薄っぺらい関わりはあるもののどれも均等な距離感が保たれてしまっている人はかなり異性に対する価値観が異なると思う。 国が強制的に「中学3年生になったらどこかで1か月間、異性同士カップルになってデートし続けること」みたいな決まりを作ったらいいんじゃないのかな。 一番最初の一歩さえ支えられながら踏み出せれば、案外2歩目からはスルっと自分の力で進みやすくなると思うのだ。

後悔

男子校に入ると異性との交流が極限まで減少するからその分後悔の数も少なくなってしまいがちだが、忘れちゃいけないのは彼らのピュアすぎる感性だ。 数少ない異性と関わる機会の中で、無数の失敗を繰り返すのが彼らのすごいところで、だから「女子とのやり取りとかでやからした経験とか教えてほしいな」と一言聞くと、まるで共学に通っているかのような数の失敗談が出てくる。

「男子校出身の人に見られる特徴17選!恋愛や結婚観・共学出身者との違いとは?」 https://ranking-best.net/3862
男子校出身者は恋愛で深く傷ついた経験をしている人もいるようです。一生懸命だったり純粋だったりした分記憶が強く残っているようです。女性に対して上手にコミュニケーションする自信がなくなってしまうこともあります。恋愛経験が少なかった状態でトラウマになるような経験をすると、女性観をこじらせる可能性も高いでしょう。

今回はそんな「ピュアな感性を持っているが故に冒してしまった恋愛失敗談」の実例をたくさん紹介していこうと思う。

まず、一番多かったのは「連絡先を交換しておけばよかった」という後悔。 これは僕含め誰しもが思うことだ。

あの時、あの瞬間さえ連絡先を交換しておけば、落ち着いて自分のタイミングでコミュニケーションが取れただろうし、もしかしたら今でも連絡をとっていたかもしれないという謎の喪失感は中長期的に残るものだと思う。

1年の間でナチュラルに連絡を取るきっかけは何回かある。 年越し、バレンタイン。インスタグラムのストーリーへのリアクションなんかは年中無休の機会だし絶好のチャンスだろう。 これらの機会を生かして入り口の部分を突破することは、いくら男子校の男子でもそこまでハードルが高いことではないみたいで、ただ問題はネクストステップだ。

男子校の僕らには必ずと言っていいほど「何を話していいか分からない事件」が発生する。 まず自分が昔関わっていた異性が高校生になってどんなことに興味があったりどんな性格をしていてとか、その人周りを読み取る技術もチャンスもないから結局「あけおめ!」「ことよろ!」で終わってしまうというわけだ。

何かふとしたチャンスが会った時に、それを確実にものにできる力があるかないかは明暗を大きく分けると思うけれど、男子校の人間にはSNSで繋がることはできても実際会って関係を深めるまではまた長い道のりなわけで、そうなるとどうしても後悔するような結果を招いてしまうのも仕方がないのかもしれない。

チャンスをものにできなかったケースで言うと、向こうが自分のことをかなり好いていて、でもそれに気付かないまま時間が経ってしまったり他の人と関係を持ったりで付き合うまで発展しなかったと言った経験談もあった。 まさか自分のことなんて、というようなルックスの人に好かれた場合(好かれた場合って言ってるじゃん笑わないでよ!!)は僕らはどうするのが正解なんでしょうかね。

相手がある程度アピールしてくれたとしても「あー思わせぶりがお上手なのね」とか「男に慣れてるんやな」と感じてしまうからなかなか自分からガツガツいくのは難しいかもしれない。 もし自分のことを可愛いと自負していて、さらに男子校の人を好きになった場合は自分から工夫して積極的にアプローチしてあげるといいと思います。

そもそも恋愛経験が人並にある人が少ない男子校です。理想的なルックスの人と関わるチャンスがあったとしても彼らがそれをものにできるかどうかは結構なレベルで怪しいだろうし、まず「ものにしよう」と思えるかどうかもあやふやな状態だということを理解した上で、母親のような気持ちで接してあげると彼らなりに頑張るきっかけになるかと思います。

女友達との関係

恋人とまではいかずとも、男誰しもさすがに異性の友達が何人かいて、その限られた人との間で起きるあれこれを派手にアレンジして男友達に自慢話をするというのが一連の流れなわけだが、一体男子校の彼らにはどれくらい女友達がいて、それがどれほど進んだ仲なのか話しておこう。 もし今後、男子校に通う友達とイイ感じになった時には、おそらく無意識にもこの本が出した助け船に乗ってきたことを思い出してちょっとはこの本を企画し調査し執筆した僕のことも気にかけてくれたら嬉しいなと。 友達になりましょう。

えーっと。 男子校の彼らはどこから異性と繋がるのか。

その出会いの場所はズバリ「SNS」です。 たまたま僕が調査した人たちがそうだっただけかもしれないので確実とは言えませんが、TwitterやInstagramにて「友達の友達」とフォローするなりメッセージを送るなりして繋がろうとする人がかなり多かったのだ。

先ほども述べたように僕はオフラインで出会ったことがない人とほとんどオンラインでも繋がらないからなかなか理解が難しいのだが、今の時代に男女が最初に出会う場所がオンラインであることはもはや常識になっていたりする。

tinderなどの出会い系アプリは18歳未満の人間が利用できないコンテンツになっているわけだが、実は似たようなことをInstagramで実現しているのが今の高校生たちというわけだ。

Twitterで知り合った人とメッセージを交わして文化祭で初めて実際に会った、という経験をしたという人がいたり、Instagramで女友達がフォローしている人にリクエストを送ってそこからメッセージをするようになり、お互い会ったこともないのにかなり会話が続いて最終的にオフラインで青春らしい時間を一緒に過ごしたという素敵な思い出を持っている人もいた。

オンラインで出会うことはなんとなく懸念されるポイントが多くて受け入れられない印象だったのだが、話を聞いていくうちに「オンラインで繋がった人ともしっかり進展があって、それなりに男女間の関係が成り立つ」という考えを持つようになった。

1人の男子が異性と繋がったということは、言い換えれば1人の女子がオンラインで男子と繋がることを受け入れたことになる。 女子校の人が多いのかどうなのか。今後何か機会があれば調べてみようと思う。

まとめになるが、中学の頃から男子校に通っている彼らも、学校に入ってからTwitter、Instagramを駆使して似たような境遇にある異性と繋がり、オフラインで交流するまで持っていく努力をしているケースがかなりあって、つまるところ小学校の頃から好きな男子がいたとして、その人が中学からずっと男子校に通っているからと言って「競合が少ないチャンス」だと考えるのは控えた方がいい。

僕みたいなオンラインの繋がりはオフラインでの出会いありきだというスタンスの人もきっと他にいると思うけれど、指先を動かせば簡単に遠くの人と繋がれる今の時代、オンラインという場所の存在を無視することはできないだろう。

付き合うなら(年齢)

人には恋愛対象に入るある程度の年齢の基準があると思った。 僕で言えば下は1つまで、上は10コくらいまでは余裕で許容範囲だ(見方が常に吉沢亮がやっとできるレベルの上から目線なのも男子校の高校生と特徴かも)。

実際他のみんなはどれくらいが基準になってくるのか、具体的な数字に関してはヒアリングを通じて探っていくとして、とりあえずは「年下」「同い年」「年上」、付き合うならどの層が理想的かを明らかにしようとした。

調査の結果、圧倒的に「同い年」が多かった。だいたい9割の人がドンピシャ自分と同じ年の人とfall in loveしたいと考えがちなのは理解できるが、男子校の彼らは「先生」を異性として見てしまったり、とついつい年上が好みになりやすい傾向があったり、「あまりに出会いがないから年下に視線が落ち始める」なんてことがある、みたいなことがサイトや記事で書かれがちだが、実際のところは「年上と付き合いたい」「年下と付き合いたい」と考えている人は、残りの1割を二分する形となった。

かなりの偏見になるけど、年下と付き合いたいと思う人は同時にアニメオタクであることが多いイメージ。アニメのキャラクターがどうしても幼いテイストだからか年下に惹かれてしまうのかもしれない。実際どうなのかは分からないけど多分そう(決めつけ御免)。 個人的には年下と付き合うということは考えたことがなくて、基本は同い年の人と、そして時に「仕事から帰ってくるのを家でひっそり待ってます」みたいなシチュエーションに憧れたりするような感じだ。

年上の女性って自分よりいろんなことを知っていたり経験していたりするから、現実逃避とはちょっと違うのかもしれないけど日常とかけ離れた世界に行けそうだというワクワク感があって、年下の男子からするとそれが魅力に感じるんだろうなって思います。

なんだかんだ人によって個人差はあるものの、これは僕の意見だし手の平を返すようだけども、ただでさえ出会いの場が少ないのだから男子校に通う僕らは基本的に年齢で線を引くことはあまりするべきではないと思う。

いずれ結婚とかが視野に入ってくる年になった時にすごい苦労するような気がしますね。

「いやお前もな」と言われそうだけど、実は僕は今のところ結婚願望がない(ダレトク情報)。人生経験も恋愛経験もない高校生の僕からすると、不倫とか浮気って相手への好意が低下したことの正直な結果の現れだと思うんですよ。その時に2人が「結婚」という概念でがっちり固められているから慢性的に不快な思いを抱えることになったり裁判に発展したりってことも起こってしまうわけで、だったら最初から結婚なんてしないで同棲してればいいじゃんって思っちゃいますね。

確かに結婚してるかどうかが社会的に影響するのかもしれないけど、なんかそれで一時の両想いをいいことに結婚届を出すのがいい選択かって言われたら違和感が残っちゃうかも。 お互いの好意があるうちは一緒に住んで同じ時間を過ごして、どこかで距離ができたらその時は速やかにどちらかが家から出ていけばいい。それがお互いにとってベストなことじゃない?

もしかしたらまた復縁するかもしれない。その時は家を出た人がもといた場所に戻ってくる。それでええやん。 「この人が運命の人で、私は一生この人と生きていきたい」って思うのは勝手だけどそれで書類書いて登録してとかなるのはなんかなぁ。

本当にお互いが愛し合ってるならそこに契約なんて必要なくない?って思っちゃうのは高校生だからなんでしょうか。はたまた何年も男子校に通っているからでしょうか。

まぁとにかくストライクゾーンを広く、異性との交遊関係を広く持つことを目指す姿勢で残りの数年を一緒に耐えていこうじゃないか。そんなことを思いながら、家にこもってキーボードを叩き続ける今日この頃。 僕は一体、いつになったら夢見た景色を現実に引っ張ってこられるんだろう。 いつになるかは分からないけど、成し遂げるまで挑戦し続ければ、実質失敗や絶望は存在しない。 志は高く!

日常生活で異性と関わる場所

いくら男子校とはいえども、時と場合によっては異性と関わることがあります。 僕の場合は起業に関するイベントなどで異性とSNSを交換することが多くあって(それで進展したことはない)、ただ反対に塾だったり習い事で出会うことがないので「定期的な交流」にすごく憧れます。

高校生になると大学受験に本格的に備え始める時期ということもあり、異性と定期的に交流する機会がある人にとってはやはり塾の存在が大きいようだ。 「日常生活の中で異性と交流できる場所は?」という問いに対して、「なし」と「塾」のみが返ってきたので間違いないと思います。

ただこれは他の項目と違ってあくまで結果論。 異性との交流の場を求めて塾に通っている人はまずいないと思っていいでしょう。男子校の男子ならやり兼ねないと思いがちですが、どうやらそんなことはないみたいです。

SNSが普及した今、学校外の人とも繋がりができて恋愛することのハードルがグッと低くなったように捉えられがちだが、それは結構間違っている。 Instagramだって彼女ができる場所としては有力じゃないかと思いきや、実際のところInstagramでは「フォローし合ってストーリーをお互いにチェックしたり投稿にいいねする」段階まではいくことがたまにあっても、そこからメッセージをして実際に会ったりイイ感じになったりというケースがあるかどうかはかなり人によってくっきり有無が分かれる。

それからこれは新しい発見だと思うんだけど、男子は留学に行くと決まってモテます。

モテるというか必ず異性と頻繁に話すようになるし、それが何週間か続くと男女の中も深まって、日本に帰ってきてからもその関係が維持されるから、もしかしたらリア充なりたいとか異性と関わりを持ちたい場合は留学をするのが一番手っ取り早いかもしれません。

もし留学のハードルが高いようなら、男女がお互い複数人で自然に交流できる場所に足を運ぶことが大切で、習い事とかボランティアとかに参加してみると留学に近い体験ができるかもしれませんね。

ただ留学がなぜ決まって男女の距離を縮めやすいかを考えてみたんですが、おそらく「慣れない環境で毎日会う」という点が大きい気がする。そう考えると習い事よりもボランティアとかの方が恋愛を目的にするなら向いているかも。

留学で知り合った女子たちを文化祭に呼んだら先輩にナンパしたと勘違されるといった、「オフライン to オフライン」を大事に最初のアクションを考えるのがおすすめです。

元カノの人数

男子校の人間でも、彼女が一度はいたことがある人がマジョリティーだったことは分かった。 ただ、それがどれくらいの人数なのかが大事だと思う。

「めちゃめちゃに女たらしまくってませ卍」みたいな人がまさかいるのか、それともみんな一度限りの恋にすがっているのか。 今回しっかり付き合った人の人数を聞いていったところ、さすがに「1人」の人が一番多かった。

さすがに彼女が1人いた/いる人数よりは彼女ができたことがない人の数の方が多かったけれども、それなりに自然な結果かもしれない。 他に「2人」というちょっと得意になった人が数人して、「こいつ後でヒアリング行きだな」というプレイボーイも何人か混ざっていた。 「までも恋愛っていうのは質なんで、数じゃないんですよね」って言いたいです。

若干関係ない話だけど、たまに意味わかんないくらいのルックスを兼ね備えて男子たちの視線の先にい続けてそうな人っているじゃないですか。 ああいう人っていうのはどういう恋愛観を持ってるんでしょうね。きっとかなり先進的でディープな恋愛をしてそうとか勝手に考える人は少なくないと思う。笑

ストーリーで描かれない時間に何してるのかとか気になりますよね。絶対男といるじゃん、みたいな。羨ましい。 そういう人を見た時に「この人と付き合える人は最高だろうな」と思う人と「もはやこの人になりたい」と考える人の2つがあると思うんですが、ちなみに僕は圧倒的後者です。

「橋本環奈さんと付き合える権」と「橋本環奈さんになれる権」があったら「絶対橋本環奈になってやる!」って思いながら「橋本環奈さんになれる権」を命懸けでも取りに行くので。 だってとんでもない見目好しがどんなラブストーリーの主人公になるのか気になりますもん。その相手をするよりも、自分を取り巻く男たちがどう映って何を思うのかを体験したい願望の方が勝ります。

別れた経緯

「俺今イイ感じなんだよね!!」という自慢話はよく聞くものの、男子校内で「○○と別れた」という失っちゃいましたパターンの話を聞く機会は案外少ないように思う。

10人と付き合ったことがあって、その上での「直近の人と別れた」だったら人に話したりネタにする気力があるかもしれないけれど、「2人目の彼女と別れた」となるとやはり人に話す気にはなりずらいのかもしれない。

友達となのか知り合いとなのか他人なのか分からないけれど、おそらく異性と過去の残念な話とかマイナスな出来事について話す機会が少ないんじゃないかという考えから、男子校の高校生たちはいかにしてせっかく縮めた距離を見事にもとに戻してきたのか、むしろもっと外に跳ね返してしまったのかについて具体例を見ていこう。 まず全体的に見て多かったのは「実際にオフラインで会えないから」だった。

遠距離で会えなくなったとか向こうが転校しちゃってそれきりだったりSNSの上やLINEでは頻繁にカップルらしく話しても実際になかなか会わずそのまますっと別れた、などがあり、どうやら男女ともになのか「実際に会ってデートなり一緒に近くにいる」ということが叶わないとなった途端に「好きな気持ちがひっくり返ったわけでもなく、うっすらと消えていった」というケースが多いのかもしれないなと感じた。

実際に会っていない間、コミュニケーションを取ろうと思ったら電話がチャットをする必要があって、でも電話は昼間から家族の前でするわけにもいかないし、チャットは気軽だけどいつでも自分の好きなタイミングで返信ができちゃうから場合によってはどんどん互いの返信速度が遅くなって「続かないんじゃないか」という不安要素が大きくなってくるのかな。 やっぱり時間を決めて定期的に夜電話をするのが一番確実な気がする。 お互いに好意を抱いているうちは電話することをためらう必要もないから滑り出しはスムーズだろうし、物理的な距離を耳元まで縮められる電話のすごさって結構あると思うんですよね。

次彼女ができた時には最初に毎夜電話をしようと約束しようと思いますわ。ここまで目を通して「なんと知的で企画力と行動力がある方なんでしょう!さらには文章力まであるなんて」と思っていただけた方はぜひこの本の最後のぺージと僕のブログにSNSのリンクを貼っているのでぜひ気軽に連絡をよろしくお願いいたします。

そして次に多かったのが「自然消滅や飽き」。

男子校の男子にとって彼女がいることは大きな要素で、それはできれば長期的に続いてほしいものだと考えるのが自然だ。

したがってこの2つは本質的な理由ではなく、「どちらかに次の恋が訪れた」というのが本当のところであろう。

長い間付き合うことで魅力が魅力として感じられなくなることに重なり、どちらかに次の恋が訪れて、その恋がそれまでの恋を終わらせにかかる。

残酷に思えるけれど、でも元はと言えば「恋人」という席を埋めるために始まった付き合いだったりするから仕方がないのかもしれないね。

相手を幸せにすることを意識せず、自分の欲を満たすために付き合い続ける姿勢ではほとんどの場合長続きはしない。それが成立するのは、本当にお互いの歯車が綺麗に噛み合った時だけだ。相手が求めているものを自分が持って、自分の求めたものが相手にあった場合のみ、安定した幸せが保たれるんだと思う。

僕の毎夜電話する相手を募集中です。 他には、もともと好きじゃなかったり、付き合っているうちに相手の嫌なところが見えてきて魅力を感じなくなったりといった理由が書かれていた。 確かにどれもそれらしい別れ方だ。ここだけ切り抜けば男子校でもしっかりめに恋愛らしい恋愛ができるんじゃないかとまで思えてくる。 ただ1つ、気付いてほしいポイントがある。

どれも「俺が○○と思って」か「お互いにとって○○」など、あくまで「向こうから振られた」という答え方は誰一人としていないのだ。 これは男子校に限った話じゃないのかもしれないが、彼らはプライドが変に高いので「振られてしまった」という解釈の仕方を極端に嫌うのかもしれない。 もし今これを読んでいるあなたが男子校の男子と付き合っているなら、別れたい時は一度嫌なことをして相手から振らせてあげるのが得策かもしれない。

「あくまで俺が振った」「彼女のことを想ってお互いのためだと別れた」といったことだけを言い続けたい生き物なのだ。

最高のリア充経験

男子校の彼らも一人の立派な高校生で、産声をあげた瞬間から異性と無縁の生活をずっと続けてきたわけでは決してないはず。

小学校なのか中高になってからなのか分からないが、きっと誰しもどこかのタイミングで「うわ、これよ。これを青春っていうんじゃないのっ?!リア充ってやつじゃないの!!!」と舞い上がるような出来事を現実に経験したことがあると思う。

そんな「男子校の高校生が語る『俺の人生における絶頂期』」シリーズをここで展開しよう。どんな感情でどんなことをしてどうなったのか。みっちり聞いてきた!

まずは幼稚園部門。「人生で一番青春したこと」というテーマで幼稚園という部門がつくれてしまうあたりからもう怪しかったりする。

「幼稚園とかはガチで最盛期だった気がする」「幼稚園のときに女の子と一緒にダンゴムシ集めしてたとき」

でも案外僕もなんだかんだで幼稚園の年長さんの時が一番モテた記憶があります。 クラスの中で一番お調子者だった僕は給食をみんなで食べているときに出席番号1番の友達から順々に男の子の名前を叫んでその人のことが好きな女の子は手を上げるという誰も得をしない一大イベントを毎日開催していて、クラスの女の子の3人に2人が自分のことを好いていると知っていながら「俺のこと好きな人ー!」と叫んで毎回女の子の数を数えて「今回も俺の完全勝利」みたいなことで自己肯定感を上げていたことを今でもハッキリと覚えてます(何気に実話っていう)。

続いて小学校部門。ここは全然あり得る領域だと思います。 「小学校5、6年の夢の中 たくさんの女の子と楽しくおしゃべり」「普通に遊べてた」「卒業記念で男女合同ディズニー」「公園で告白されそうになった」

いやぁ。 皆さんしっかり青春されてるじゃないですかっ! 小学校の卒業記念に男女数人でディズニーかぁ。羨ましいっ!やっぱり関わりを持ってる人はしっかり青春ストーリーを持っていたんですね。 それから告白どうこうの話。だいたい小学校高学年あたりから「○○が○○に告白!」みたいな記事がクラスごとの新聞係の手によってほぼ事が起こったと同時に発行されて学年中が本人の顔を見る前に知ってるっていう状態ができたりといったこともあるあるですよね。高学年だとさすがにないかしら。 告白まわりは他の章でしっかり書いているのでまた深堀りしましょう!

さて最後は中高生部門。大本命がやってまいりました。 「花火大会に彼女と浴衣を着てデートに行った」「留学中にいろんな女子に話しかけられてハーレムかと錯覚」「可愛い彼女を連れてランチや観光スポットへ」
はぁ。書く気失くしますね。こんなにみんな青春してたんだ。なんかショック...。

告白まわり

誰かが「俺彼女できた」「私彼氏いるんだよね」といった言葉を自慢気に、誇らしそうに口にする前には必ず、1つ「告白」という個人間の一大興奮イベントが行われている。 「高校生のカップル」というと星の数ほどいるように思えるが、その1つ1つの星で毎回告白が行われているんだということを考えるとなんだか不思議で笑えてくるが、でも本人たちからしてみれば今世紀最大のチャレンジだったり出来事なのだからまぁ素敵なことでもあるなぁと思えますね。

「男子校出身の男子がしがちな「恋愛の失敗」9パターン」 https://www.sugoren.com/report/2290/
せっかく恋心を抱いても、その扱い方がわからない男性も多いようです。できれば恋愛マスターの男友達に相談し、レクチャーを受けましょう。

僕も告白はしたことがあるしされたことがある。大事なことなのでもう一回言っておくが、僕は告白「する」も「される」も経験済で、言い換えれば誰かに自分の想いを自らの力で伝えることもできるし、誰かにそうさせることもできるというとんでもなくよくできた男子高校生ってわけだ。

ただ僕の経験談は正直どれも人に話すと笑い話になるからここでは触れないことにして、とりあえずは友人たちを「お前すげぇな。めっちゃモテんじゃん。超チャレンジャーじゃん」と気持ちよくさせながら、上手に彼らの自慢話だったり普段人に語らない経験談を吸い取ってこようと考えた。

作戦は見事に成功した。 いろんなギトギトエピソードだったりキュンキュンエピソードを集めることができたのでシェアします。

大きく「いやぁ君はとんでもない青春を謳歌してるね!」という人と「なるほどそんな恋の始まり方をしてもいい時代になったのね」という発見の2つがありました。

小学校での異性との交流が充実していたケースが多くて、その中でも修学旅行に男女がそれぞれ夜中に外に出て告白し合うイベントが開催されたというから驚いた。 その時に自分のことが好きだったらしい女子と会う直前に先生にそれが見つかって結局告白されないまま卒業してしまったというエピソードなのだが、何とも青春ドラマな匂いがする話。男子校の中でも掘ればそれらしいストーリーが出てくるものですね。

当時は小学生ということもあり、相手の好意に気付くことができなかったらしい。男子校の男子は恋愛において鈍感な傾向があることを他章でも取り上げたが、中高生の時点で男子校の男子に共通しているということは、言い換えれば多くが小学校の頃から鈍感であるということだ。

小学校から異性との関係に鈍感だと、結果的に「女子いなくてよくね」「男だけが楽しい」という気持ちが強くなって、結果的に男子校を目指すまでに進展する。

これで分かった。

男子校と鈍感さはセットだったのだ。

他にも塾がきっかけで恋愛まで発展したという出来立てホヤホヤな話も聞けた。 塾でクラスの女の子を文化祭に誘ったものの、片方がドタキャンして1人で来ることになったらしく、そこから男女としての交流が深まって塾の宿題も一緒にやるようになり、バレンタインデーには向こうからチョコをもらって好意を確認した上で最終的に塾の帰りに告白をしてお付き合いまで漕ぎ着けたそうだ。

「片方がドタキャンして1人」という出来事は恋愛というスゴロクを急激に進めてくれる。文化祭では誰でも友達が1人いれば使えそうな必殺技だ。

バレンタインデーもそうだ。不必要に全高校生を期待させるとともに、異性との先進的な関係を築いてきた人だけがいい思いをする、言ってしまえば2/14までにあったリア充度格差を極端なまでに広げる最悪の日だ。

12月のクリスマスと2月のバレンタインに彼女がいることを前提に、逆算して自分が今どんな環境でどんな繋がりをするべきなのか考えて行動に移すことが正しい1年の過ごし方なのかもしれない。

でも結構リアルなエピソードでちょっと羨ましかった。塾とか「恋愛と全く関係のない、男女が共に必要としている場所」に頼ることの重要性を改めて感じた。 僕は塾には行っているものの個別指導だからすぐそこに異性がいても全く話す機会がないので絶望的。 もはや出会いの場所を求めて塾を変更するまである。

そんな素敵な思い出が男子校にもいくつかしっかりあって、でもそれを実際に体験できる人はほんの一握り。

ただし、中には分明の利器をうまく活用して自らリアルに充実した日々を勝ち取る男たちが存在する。

SNSだ。

男子校の彼らはSNSにおいては積極的に異性と交流する機会を求める姿勢がある。 そしてInstagramにて知り合った人とオフラインで会って遊びに行ったりするわけだが、その中で告白という行事が起こるケースも当然多くある。

しかしここで大きく異なるのは「彼女」という存在が誰であるかだ。 先ほどの2つは「好き」という気持ちがあった上で結果的に「彼女」ができる順番だが、SNSから出会う場合はまず入り口が「彼女つくりたい」なので、相手が誰であるかとか自分の感情がほとんど関与しないまま淡々とことが進んでいくケースが多いわけです。

何が言いたいかというと、SNS始まりの恋愛はそこまでキュンキュン要素がなくてあんまり美しくないということだ。 なので具体的なエピソードを語ることはやめておいて、SNSにおける彼らの実態を「SNSの重要性」で明らかにしてあるからそっちを読んでいただきたい。

文化祭でのナンパ

続いては男子校における文化祭のナンパについて。

これこそこの本で触れるべき一番のポイントなのかもしれないが、ご存知の通り我ら男子校の高校生が夢にまで見るようなアオハルを体感するためには、自分でその可能性をつかみにいかなければならない。

「自給自足」と言い換えるのはちょっと違う。理由は簡単で、自給自足という言葉は自分でとりに行ったものがだいたいの確率で手に入る前提で使われるイメージが強いからだ。 昔だってそうだ。自分たちで生活していくためにイノシシを狩りに行く。もしそのイノシシが10回挑んで1回仕留められるかどうか分からないような手強い相手だったらどうだろう。そもそも生活自体が成り立たないし、そもそもイノシシを狩りにいくことなんてとっくに諦めて方向転換しているはずだ。

でもイノシシを狩って、自給自足の生活を送っていたという記録は残っているのだから、つまりは「イノシシも言うて頑張れば結構食える」という、ある程度の確実性が担保されたことにのみ「自給自足」を用いるべきで、文化祭のナンパはそう簡単ではないという話だ。 話がずれにずれてしまったが、とにかく男子校の文化祭に来ている女子高生は明らかに出会いの場を求めてやってきているのにも関わらず、ナンパをすることは結構なハイリスクローリターンであることが現状だということ。 男子校の文化祭にいる女子高校生は釣り堀の魚のようなものだと男子校の男子たちは認識している。

いくら異性との関わりがないからといっても、文化祭に訪れる女子たちはあからさま過ぎるからなんとなく分かってしまうのだ。 どういうことか説明すればすぐ分かる。日曜日の文化祭に制服を着て2、3人組でキャピキャピやってくるのだ。

まだ土曜日なら学校のあとなのかな、とかある程度帳尻を合わせることができなくもないが、日曜日に制服となるといよいよ折り合いをつけることが難しくなってくる。 そんな男を見つける気満々の女子たちが訪れる、年に一度のこのビックチャンス。 逃すまいと目の色を変えて男子たちは必死にとびかかっていくわけだが、これが不思議なことにうまくいかなかったりするのだ。(筆者個人の経験談) 実際のところ、文化祭の間に男女間でどういったやり取りがされて、その後どう進展していった例があるのか。

予想通り文化祭でナンパした経験がある人はたくさんいて、結果的にいろんなケースを知ることができた。

一番多かったケースはやはり「連絡先は交換するんだけれど、その後きっかけがないままお互い連絡せずに関係が途切れてしまうパターン」だった。 たいていの場合「今日はありがとう!」「楽しかったです!」「また来てください!」「はい」で試合終了。 まぁ続かない。 ただ、人によってはこのあたり話を持たせる力があり、数ヶ月会話が続いたり、実際に会って遊びにいくまでに発展するケースもあるらしく、個人的にはすごく羨ましかった。

連絡先を多く持つということは、それだけ恋愛に発展する可能性が高いってことだ。 だから一瞬の文化祭というチャンスに一生懸命数を獲得しようと努力するわけだが、ヒアリングをする中でとっておきの必殺技を知ったのでシェア。 女子校の人は逆ナンパをするのか分からないけど、今後生かせる手法なのでぜひ知っておいていただきたい。

とは言っても方法はシンプルで「複数人で複数人をナンパする」というやり方が一度にたくさんの連絡先を容易に入手できる。 4人くらいで手を組んで3人くらいで来ている女の子にアプローチすると、お互いが集団であることの安心感と、もれなく全員の連絡先をゲットできるという点で優れているそうだ。

ただそんな大人数でどうやって校内を回るのかはよく分かっていないのでその辺りは各自工夫してもらいたい。

最後になるが、文化祭において男子たちがどんな心情でナンパという行為に及んでいるのか書いておこう。 もちろん彼女を作るためでもあるのだが、それだけの理由では思い切った行動は起こしづらかったりする。 その上にさらにナンパを後押ししているのがズバリ「みんなやってるから」という安心感と焦りなのだ。

みんな文化祭に来ている女の子の中からターゲットを決めて果敢に連絡先をゲットしに行っている。このまま何もしなかったらマウントを取られたまま終わっちまうじゃないか。俺もナンパしなきゃ。

こんなふうに純粋に「彼女をつくりたい」という気持ちに加えて「ナンパしなきゃ」という謎の使命感があるから男子校の彼らは女の子に声をかけるに至るというわけ。 つまりどういうことかというと、「この人や!!」という第一印象から声をかけているという解釈は少し違っていて、実際は「ナンパしなきゃいけないけど誰かいないかなー、あの人とかわりといい方だな、よし声かけよ」というように「校内にいる女の子」というアルバムをめくってその中で直感的にいいと感じた人を選んでいるってこと。 もしナンパをされた経験があるなら、もちろん自分のルックスに自信を持っていいと思う。自己肯定感が強いことはすごく大事なことだと思うし。 ただ「私は、私に声をかけてきたあの人にとっての理想に一番近い存在だったんだわウフフフフ」という捉え方をするのは結構間違いだということだけ抑えておくといいんじゃないでしょうか。 男子校の彼らはとにかく誰かを「彼女」という席に座らせることに必死で、そこに誰が座るかはあまり大切ではないと考えている。

だからこそ文化祭でもいろんな人に声をかけるし、それぞれしっかりチャットも長続きさせようと努力する。 だから「この人めちゃめちゃ私のこと好きじゃん」と思うのも正しくないし、かと言って「女たらし」と捉えるのも間違っている。むしろ会話が続くようなら彼女にしようとしていることがほとんどなので、たまたまナンパしてきた相手がタイプだったりした時には、すぐに会う約束をしておくべきだ。

日常生活で起こってほしいありそうなシチュエーション

続いては男子校における文化祭のナンパについて。

これこそこの本で触れるべき一番のポイントなのかもしれないが、ご存知の通り我ら男子校の高校生が夢にまで見るようなアオハルを体感するためには、自分でその可能性をつかみにいかなければならない。

「自給自足」と言い換えるのはちょっと違う。理由は簡単で、自給自足という言葉は自分でとりに行ったものがだいたいの確率で手に入る前提で使われるイメージが強いからだ。 昔だってそうだ。自分たちで生活していくためにイノシシを狩りに行く。もしそのイノシシが10回挑んで1回仕留められるかどうか分からないような手強い相手だったらどうだろう。そもそも生活自体が成り立たないし、そもそもイノシシを狩りにいくことなんてとっくに諦めて方向転換しているはずだ。

でもイノシシを狩って、自給自足の生活を送っていたという記録は残っているのだから、つまりは「イノシシも言うて頑張れば結構食える」という、ある程度の確実性が担保されたことにのみ「自給自足」を用いるべきで、文化祭のナンパはそう簡単ではないという話だ。 話がずれにずれてしまったが、とにかく男子校の文化祭に来ている女子高生は明らかに出会いの場を求めてやってきているのにも関わらず、ナンパをすることは結構なハイリスクローリターンであることが現状だということ。 男子校の文化祭にいる女子高校生は釣り堀の魚のようなものだと男子校の男子たちは認識している。

いくら異性との関わりがないからといっても、文化祭に訪れる女子たちはあからさま過ぎるからなんとなく分かってしまうのだ。 どういうことか説明すればすぐ分かる。日曜日の文化祭に制服を着て2、3人組でキャピキャピやってくるのだ。

まだ土曜日なら学校のあとなのかな、とかある程度帳尻を合わせることができなくもないが、日曜日に制服となるといよいよ折り合いをつけることが難しくなってくる。 そんな男を見つける気満々の女子たちが訪れる、年に一度のこのビックチャンス。 逃すまいと目の色を変えて男子たちは必死にとびかかっていくわけだが、これが不思議なことにうまくいかなかったりするのだ。(筆者個人の経験談) 実際のところ、文化祭の間に男女間でどういったやり取りがされて、その後どう進展していった例があるのか。

予想通り文化祭でナンパした経験がある人はたくさんいて、結果的にいろんなケースを知ることができた。

一番多かったケースはやはり「連絡先は交換するんだけれど、その後きっかけがないままお互い連絡せずに関係が途切れてしまうパターン」だった。 たいていの場合「今日はありがとう!」「楽しかったです!」「また来てください!」「はい」で試合終了。 まぁ続かない。 ただ、人によってはこのあたり話を持たせる力があり、数ヶ月会話が続いたり、実際に会って遊びにいくまでに発展するケースもあるらしく、個人的にはすごく羨ましかった。

連絡先を多く持つということは、それだけ恋愛に発展する可能性が高いってことだ。 だから一瞬の文化祭というチャンスに一生懸命数を獲得しようと努力するわけだが、ヒアリングをする中でとっておきの必殺技を知ったのでシェア。 女子校の人は逆ナンパをするのか分からないけど、今後生かせる手法なのでぜひ知っておいていただきたい。

とは言っても方法はシンプルで「複数人で複数人をナンパする」というやり方が一度にたくさんの連絡先を容易に入手できる。 4人くらいで手を組んで3人くらいで来ている女の子にアプローチすると、お互いが集団であることの安心感と、もれなく全員の連絡先をゲットできるという点で優れているそうだ。

ただそんな大人数でどうやって校内を回るのかはよく分かっていないのでその辺りは各自工夫してもらいたい。

最後になるが、文化祭において男子たちがどんな心情でナンパという行為に及んでいるのか書いておこう。 もちろん彼女を作るためでもあるのだが、それだけの理由では思い切った行動は起こしづらかったりする。 その上にさらにナンパを後押ししているのがズバリ「みんなやってるから」という安心感と焦りなのだ。

みんな文化祭に来ている女の子の中からターゲットを決めて果敢に連絡先をゲットしに行っている。このまま何もしなかったらマウントを取られたまま終わっちまうじゃないか。俺もナンパしなきゃ。

こんなふうに純粋に「彼女をつくりたい」という気持ちに加えて「ナンパしなきゃ」という謎の使命感があるから男子校の彼らは女の子に声をかけるに至るというわけ。 つまりどういうことかというと、「この人や!!」という第一印象から声をかけているという解釈は少し違っていて、実際は「ナンパしなきゃいけないけど誰かいないかなー、あの人とかわりといい方だな、よし声かけよ」というように「校内にいる女の子」というアルバムをめくってその中で直感的にいいと感じた人を選んでいるってこと。 もしナンパをされた経験があるなら、もちろん自分のルックスに自信を持っていいと思う。自己肯定感が強いことはすごく大事なことだと思うし。 ただ「私は、私に声をかけてきたあの人にとっての理想に一番近い存在だったんだわウフフフフ」という捉え方をするのは結構間違いだということだけ抑えておくといいんじゃないでしょうか。 男子校の彼らはとにかく誰かを「彼女」という席に座らせることに必死で、そこに誰が座るかはあまり大切ではないと考えている。

だからこそ文化祭でもいろんな人に声をかけるし、それぞれしっかりチャットも長続きさせようと努力する。 だから「この人めちゃめちゃ私のこと好きじゃん」と思うのも正しくないし、かと言って「女たらし」と捉えるのも間違っている。むしろ会話が続くようなら彼女にしようとしていることがほとんどなので、たまたまナンパしてきた相手がタイプだったりした時には、すぐに会う約束をしておくべきだ。

サンタもドローンを使う時代

スマホを持った時期

僕がスマホを手にしたのは中学3年生の頃で、それからすぐにLINEを入れて友達にすぐにそれまで僕がジョインしておくべきだったグループに招待してもらったりして今に至るが、やっぱり小学校の頃だったり異性とナチュラルな関わりがある段階からはやく連絡手段を持っておきたかったとかなり後悔している。

スマホという魔法を手にしたタイミングについては、中学1年生でスマホを持った人が一番多く、続けて中学2年、高校1年という順番だ。

おそらく中学入学祝いや受験祝い、小学校卒業祝いなどの名目でスマホを手にした人が多くて、これはどこの学校でも共通することだと思う。 だから中学1年生でスマホを手にした人が一番多いのは自然で、それから1年経って「なんかスマホみんな持ってクラスラインとかあるっぽいぞ」という気付きから、2年生になってスマホを持った人も多い。 僕は中学3年生で買ってもらったのですごく中途半端なタイミングだが、理由としては「中学の1、2年の間はとにかく学校の勉強に集中して基礎を固められるように」ということと「高校になってからスマホを持たせてもし中毒になってしまったら大学受験に響くから、敢えて中学3年生のタイミングでスマホを渡して慣れる時間を確保しておくべき」という2つがあった。

だからクラスラインに入ったりLINEで友達と繋がったり、小学校の同級生と繋がったりするタイミングでもろに遅れを取ってしまい、中学1、2年生の間にスマホで女の子とラインをしたりしている友達を見て羨ましがっていた自分が可哀想だったなぁと思う。 一方でスマホを持つまではガラケーでSMS(ショートメール)のみが解禁されていて、大勢の友達と頻繁に連絡を取った機会がなかった分時間を有意義に使えたと思えばそれはそれでよかったとも思える。

いずれにしろ、スマホを早く持った方が異性との距離を縮めやすくなるのは確かだし、そうすると徐々に「オンライン上で異性と繋がっている」という状態が当たり前になってくるから「Instagramで友達の友達と繋がった」みたいな「オンライン上での新たな出会い」への耐性がついてリア充化しやすくなって、とメリットの相乗効果が大きいことは間違いない。

ラインの男女割合

「LINEを制するものは恋愛を制する」とはよく言ったものだが、それはもう1、2年前の話かもしれない。 今はInstagramだ。

厳密に言うともうじきInstagramも収束して、またまた別のSNSなりプラットフォームに恋愛パワースポットがシフトすると思う。 モテるために工夫の施しようがあるのはまだInstagramの方で、LINEはあまりにクローズドなので事の進展や会話の切り口が作りづらい印象。ただその分しっかり親交がある女友達の数が現れやすい。

グループから友達に追加したりされたりと異性の数が増えるきっかけはいくらでもあって、そこで「女友達とガンガンつながる人」と「最初のいもを見つけられずに何も取れない人」で大きく差が開きやすいように思う。

ただそれは男子同士の繋がりにも同じことが言えると思うので妥協させてください。 気になるLINEの男女比だが、やはり極限まで0に近い人もいれば8:2とか7:3、5:5くらいの人もいれば異性の方が多く繋がってたという人も中にはいた。 一番多かったのは8:2〜7:3のあたりで、ここが一番しっくりくる。

ちなみに僕はLINEの友達の数がいろいろデータが飛んだりした結果45人と比較的少ない状態で、「話さない人は非表示にしているんで」という保険をかけながら、女友達の数が20%ほどであることをお知らせします。

そして、スマホを持った時期とLINEの男女比に相関関係があるかというと実はそういうことでもなかった。ただ、小学生の頃からスマホを持っていた人に関しては異性の割合がかなり高く、中学1年生は20から30で落ち着いていた(男子の数を100としています)。

面白いことに中学2年生のタイミングでスマホを持った人は最も異性の割合が高くなっており、高校1年生でスマホを持っても案外30から40は目指せそうな印象だった。ちなみに高校2年生にもなるとさすがに手遅れ感が否めなかったので、もしこれを読んでいるお父さんお母さんがいれば、息子にどんな中高生時代を過ごさせたいか想像して参考にしてもらえたら嬉しいです。

異性との関わりを重視して息子にはいわゆる青春らしい青春を体験させたいという場合は中学2年生でスマホを渡し、反対に一切異性とは関わらせたくないわ!ということであれば高校2年生くらいまで粘っちゃうと間違いないのかなと。

最近のことを振り返ってみて、やっぱりLINEでやり取りする機会が極端に減ったように思う。 LINEよりもInstagram。非公開アカウント同士で繋がるから、Instagramは中高生間では1つの学年全体グループ状態になっていて、そして都合がいいことにストーリーも投稿もしっかりそれぞれのプロフィールにアップされるから「大勢の中でいきなし自分が発言したらよくないかな」みたいなことを気にせずにバンバン自分がシェアしたいこと・言いたいことを発信できるから、1つのグループとしてみるとかなり整理された、中身がずっと充実している居心地のいい場所と言えるかもしれない。

それから個人的に最初の頃違和感を覚えたのだが、「LINEとInstagram」「Instagramの本垢とサブ垢」など、同時進行で同じ人と2つのチャットをすることが結構ある。

これが異性間で起こると、こっちではこういう会話をしていて一方では既読無視されるとか、結構な心理戦を強いられるのだが、僕はこれがすごく気持ち悪いというかオフラインでは実現しようのないことが起こっちゃっているから感覚が追いつけないまま、普段はどちからのチャットでの会話をなるべく終わらせにいってしまう。 だからなんだよと言われればそれで終わっちゃうけど、とにかくいろんな場所で似たような繋がり方をして同じようなことが起こっちゃうから、複数の「オンライン」という場所に常に意識をしていなきゃいけなくって、それが個人的に面倒に感じちゃうなっていうお知らせでした。

でも「チャットはこのアプリ、投稿はこっち」と分けてしまうとそれはそれでアプリ間を移動するのが大変な上に「ストーリーにリアクションする」みたいなナチュラルな繋がり方ができなくなるからよくなくって、だから結果的にInstagramのストーリーと関係のないこともLINEではなくDMでやり取りするようになったのが、LINE離れの一番の理由なのではないかと。

「いやいや、LINE活発に動いてますけど」と言ったツッコミが入るようであればごめんなさい。僕はLINEの友達が46人しかいない男子校の男の子なので外の世界からは感覚が大きくズレちゃってるかも。

SNSの重要性

SNSはもはや若者にとっては必需品で、アカウントを持っていないと致命傷になり兼ねない。 しくみを活かそうと思えば「出会い系アプリ」として使えそうでもあるInstagram。当然異性をフォローしてメッセージを送る人も少なくない。でも「男子校」という単位で共通して言えることかというと決してそうではないだろう。 他の章で「Instagramは学年全体の大きなグループラインような役割を果たしている」ということを書いたのだが、グループラインの中に学校と関係のない人を追加することがないように、Instagramで自分の投稿やストーリーが見られたり会ったことのない人のことを知ったりといったことを望まない人が多いし、もしお互いに興味があったとしても「ここは出会いを求めている人たちの場所ですよ」という看板がないところでフォローリクエストを送ったりストーリーにリアクションをしたりすることのハードルは決して低くないのだ。

これはきっと学校ごとに変わってくるんだと思うが、僕の学校ではInstagramアカウントを非公開にする当たり前がある。 だから友達とSNS上で繋がるためには、まず一番最初にフォローリクエストをどちかが送る必要があって、これが男女の間で意識の差を生んでるんじゃないかと個人的には思っている。

というのも、男同士であればなんの遠慮も配慮もなしにリクエストボタンを押せるし押してもらえれるけれど、異性となると急に指が動かなくなる。 事実、私村木瞬はこれまでInstagram上で異性にフォローリクエストをしたことが本当に1度もない。それくらいのチキンだからオフラインになったらもうどうしようもないのかもしれない。

ただ、やっぱり向こうの顔が見えないし、そもそもいつどこで誰とそのリクエストが来ていることに気付くのか、その組み合わせが無限にあるからこそ「もし○○になったら」みたいな、何かアクションを起こそうとしたときに本能的に浮かんでしまう最悪の展開がそうさせているのかもしれない。 フォローリクエストのしくみを告白の超軽量版みたいなものと解釈するのもちょっと違って、というのも「だいたいフォローがきたら承認してこっちもフォローリクエストを返す」というこの一連の流れが定跡になっていて、「する」「しない」が人や場合によって大きく変わってくるようなものじゃないのだ。 でもフォローリクエストを送ることに結構なドキドキを覚えるのは、おそらくそれが自分本位でスタートしてしまうからだ。

「すでに知り合っている人たちと繋がる」ことがInstagramをやることの目的であって「知らない人とたくさん繋がって出会いを増やす」というモチベーションがないから、少なくとも中高生の間ではSNSが新たな出会いの場であるという認識が生まれないというわけ。 まとめると「一度オフラインで会ったことがある」もしくは「会おうと思えば会える距離にいる」という要素が必ず必要で、そのためには塾だったり文化祭、何かしらのイベントで知り合うことが大切になる。
オンラインについての個人的な見方だけれど、オフラインとオンライン、どちらの方が恋愛をする上で大事かと言うと明らかにオンラインなんだと思う。 理由は簡単で、オンライン上では一度繋がってしまえばそれ以降の時間がすべて共有されてしまうからだ。
Instagramのアカウントを持つことは、オンラインという場所にもう1つ自分を設置する作業だ。
それも「自分の何倍も魅力のある自分」をだ。 アイコンには最も盛れた写真を設定することができるし、投稿だって自分で取捨選択ができるのだから「相手に見てほしい部分」だけを前に出して「見られたくない・知られたくない部分」をきれいさっぱり隠すことができる。ストーリーも同様だ。
オンラインの方がお互いが繋がっている時間が長い上、「いいとこ取りをした現実よりもはるかに素敵な自分」同士でメッセージを送り合ったりするから恋愛の観点から見るとオフラインよりはるかに重要性が高いことが言えるのではないだろうか。 オフラインよりもオンラインでの印象操作に力を入れて(鏡に映る自分の肌が荒れているのであれば、皮膚科に足を運んで薬を処方してもらうのも大事だが、その前に加工カメラの「美肌」の数値を最大にセットしておくべきだ、みたいなことかな笑)、オンライン上でチャンスを感じた時に瞬時にオフラインの自分をオンライン上の自分に近づける努力(ここが皮膚科に行く段階)をするのがリア充度をアップさせる最善のスタンスなのでないだろうか。

テクニックに関しては、ストーリーでチャンスがあればナチュラルにリアクションをしてDMに持っていくというのが最近のトレンドなんじゃないかと。

だからそれを考慮した上で、ストーリーでは恋愛に関することしか書かない人がいたりとまぁSNSは人によっては誰かと恋愛的な意味で繋がることを目的に使っているツールとも言えるだろう。 いずれにしろInstagramはリア充を目指すなら始めない手はなくて、その中でいろんな成功パターンだったりやらかしたことなんかが出てくるというわけだ。

これまで、オンラインはオンラインで、オフラインはオフラインで完全に分断された出会い方をイメージされるかもしれないが、実はオンラインでの出会いというのは正確にいうと「オフラインとオンラインのトレードオフ」であることをご存知だろうか。

僕もこれはSNSに疎いので体験したことがなかったんですが、ここまで読み進めて「オンラインが距離を縮めやすいのは分かったけど、そもそもどんな人とどんな繋がり方をしてるの?」という疑問を抱いた人は少なくないはず。僕もその1人でした。

そしてSNSで異性と繋がった経験のある友達たちに話を聞いてみると、共通した繋がり方をしていることが分かりました。

確かに言われてみればそうなんだけども、Instagramでは「何かしらの共通点がある人」と、Twitterでは「ほぼ接点がない人」と繋がっていたんです。

具体例を挙げると、男子校で一番多いのは「小学校の友達と地元の中学校で一緒だった女の子とInstagram繋がるパターン」ですね。これの面白いところは「小学校の友達」と「男子校のその人」と「小学校の友達と中学校が一緒だった女の子」の3人で住んでいるところが「地元」で完結しているってことです。

何が言いたいかというと「男子校のその人」と「小学校の友達と中学校が一緒だった女の子」はお互い面識がなくても物理的な距離は近いので、SNS上で繋がってチャットで会話を進めてしまえば「明日あそこの公園で会おうよ」みたいなことが出来ちゃうって話。

似たような例として「学校は同じなんだけど、学年が違ったせいで面識がなかった人とSNSで仲良くなって学校でも話すようになったパターン」があって、こうやってみるとSNSって世界中の人と繋がれるすごいツールだけど、実際に繋がるのはオフラインでも会おうと思えば会えるような、これまでに何度かすれ違ったことがあるような人だけだったりして、地域ごとの交流を深めるツールなのかもしれないっていう気付きが産まれて面白いですよね。

オフラインで面識のない人と繋がるってなったらそれこそ「現実にありそうな妄想シチュエーション」で挙がってたようなことが必要になってくるけども、そこにオンラインっていうまた別の場所に行くとそこではいろんなナチュラルな出会いができて、そこでの繋がりをそのままに、せーのでオフラインに戻ってくればなんのハードルも違和感も感じないまま、一緒に映画を観たりご飯を食べたりできてしまう。SNSのすごいところってそこなのかもしれません。

ただ、ポイントは「何かしらの共通点があるか」であって、裏を返せば何か1つ共通する興味関心だったり経験があれば、それさえあれば人と人の距離はギュッと縮まりやすくなるはずで、だから僕は今回この『男子校の恋愛観』を執筆するにあたって、本の最後にQRコードを設けて「2人でカフェに行くと片方が無料になるクーポン」がゲットできるような仕組みをつくりました。

皆さんもこの本を読了後、クーポンを片手にもう片方の手で恋のチャンスを掴んでください!